PCPナノ空間による分子制御科学と応用展開

研究開発課題の概要

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パンフレットPDF 研究紹介動画
(約1分30秒)

研究代表者

北川先生

北川 進

(京都大学 物質-細胞統合システム拠点 拠点長・高等研究院特別教授)

1979年 京都大学大学院石油化学専攻博士課程修了、工学博士学位取得
1979年 近畿大学理工学部 助手
1983年 近畿大学理工学部 講師
1986年 Texas A&M大学 Cotton研究室 博士研究員
1988年 近畿大学理工学部 助教授
1992年 東京都立大学理学部化学教室無機化学第一講座 教授
1998年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 教授
2007年 京都大学物質-細胞統合システム拠点・副拠点長および
    京都大学大学院工学研究科 合成・生物化学専攻(兼任) 教授
2013年 京都大学物質-細胞統合システム拠点・拠点長および
    京都大学大学院工学研究科 合成・生物化学専攻(兼任) 教授
2017年 京都大学高等研究院特別教授

 

プログラムマネージャー

山本高郁

山本 高郁

(科学技術振興機構 ACCELプログラムマネージャー)

1975年 東北大学工学部化学工学科 卒業
1975年 東北大学大学院工学研究科化学工学専攻修士課程 修了
1977年 住友金属工業株式会社入社
2003年 住友金属工業株式会社 波崎研究センター長
2004年 東北大学大学院工学研究科金属工学専攻博士課程 修了
2004年 工学博士取得
2007年 大阪大学 招聘教授
2014年 ACCELプログラムマネージャー
2015年 京都大学 特任教授
2017年 京都大学 客員教授

研究開発期間

2013年12月~2018年3月

研究開発概要

ERATOで開発した多孔性配位高分子(PCP)は、剛性に加えて柔軟性を併せ持つという独自の特徴を持ちます。このPCPのガス分離材としての性能(ガス貯蔵・放出能力)が格段に高いことがERATO研究の成果の1つとして得られており、ACCELでは、このPCPのガス貯蔵・放出能力を最大限引き出し、PCP製造の採算性やガス分離装置の小型化による用途拡大を視野に入れて、省スペース、省エネルギーで高効率なガス分離技術の実現に向けた研究開発を行います。企業にて、プロセス開発を含む実践的な研究開発・マネジメントの実績を持つ山本 高郁 氏をPMに起用し、その知見・ネットワークを生かした出口指向の戦略的な研究マネジメントを推進します。

具体的には、以下の研究開発を推進します。
1)研究を進めているPCPのなかで、最も高いガス分離能を示す一酸化炭素のPCP材料について、吸着・脱着メカニズムの解明、分離性能の向上、PCPの製造方法の開発を行います。研究開発期間の後半には、実環境を模擬したベンチ設備を使った実用性の証明を目指します。
2)一酸化炭素の研究開発で得られた知見を酸素やほかのガスを分離するPCPの研究開発にも応用できるよう、PCPの設計指針を得ることを目指します。

研究開発の推進に当たっては、オープンラボを立ち上げて企業や研究者を幅広く結集し、ガス分離技術の利用ニーズを広く探り、基礎研究成果ができるだけ広く応用展開できるように留意します。また、本課題においては、特に戦略的な知的財産の確保に取り組み、本課題に参画しなかった企業などにも本課題の成果が広く活用できるように留意します。

以上を推進することで、産業用途として高いニーズを持つ酸素、一酸化炭素、水素、メタンなどを安価、省エネルギー、高効率に空気や天然ガスなどから分離・貯蔵する技術を創出し、我が国の産業力強化や省エネルギー化への貢献を目指します。

※ PCP:Porous Coordination Polymer
金属イオンと有機物から構成された多数の微細な孔を持つ物質。ガス貯蔵・ガス分離・触媒・センサーなどの幅広い分野での応用が期待されている。

 

目指すビジョンの図

<目指すビジョンの図> 

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