フォトニック結晶レーザの高輝度・高出力化

研究開発課題の概要

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パンフレットPDF 研究紹介動画
(約1分30秒)

研究代表者

野田先生

野田 進

(京都大学 大学院工学研究科 教授)

1984年 京都大学工学研究科電気工学専攻修士課程 修了 (1991年京都大学博士(工)取得)
1984年 三菱電機(株)中央研究所研究員
1988年 京都大学工学部 助手
1992年 同上 助教授
2000年 京都大学大学院工学研究科 教授
2009年 京都大学大学院工学研究科附属光・電子理工学教育研究センター・センター長(兼務)

プログラムマネージャー

八木PM

八木 重典

(科学技術振興機構 ACCELプログラムマネージャー)

1972年 東京大学電気工学修士課程修了
1972年 三菱電機株式会社
1980年 工学博士取得(東京大学)
1999年 三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 副所長
2002年 三菱電機株式会社 開発本部役員技監
2013年 ACCELプログラムマネージャー

研究開発期間

2013年12月~2018年3月

研究開発概要

CRESTでの基礎研究成果であるフォトニック結晶レーザー(PCSEL:Photonic Crystal Surface-Emitting Semiconductor Laser)では、発光面全体で位相がそろった面発光半導体レーザーの高出力化を実現できる可能性が示されました。この特長を最大限に生かし、既存のレーザー技術では実現が難しい小型かつ高品質・高出力のレーザー加工機技術の実現を目指します。それと同時に、加工用以外にも、医療用、計測用など、潜在する多くの他用途への応用展開を視野に入れて研究開発を進めます。
PMとして、総合電機メーカーにおいて長年にわたるレーザーに関する研究開発と製品化の実績を持つ八木 重典 氏を採用し、技術的成立性の証明・提示(POC)を中心とした出口指向の戦略的な研究マネジメントを推進します。

具体的には、以下の研究開発を推進します。
1)現状得られている1W級素子の大出力・高輝度化に向けて、レーザー発光面の大面積モード制御技術、冷却技術などの研究開発を推進し、10W級素子の実現を目指します。
2)モジュール化に適した単体素子の研究開発を企業との連携により推進し、合波により100Wのレーザー出力を実現する高出力モジュールを開発します。

研究開発の推進に当たっては、加工用途以外についても、市場調査やエンドユーザーからの意見聴取を通じて潜在ニーズを掘り起こしながら、医療用、計測用などさまざまな用途への展開を推進します。

以上のように、フォトニック結晶レーザーの高光出力化・高光密度化にチャレンジしながら、加工製造分野をはじめとするさまざまな分野での用途開発を進め、我が国のレーザー技術の国際的な競争力強化や市場拡大に貢献していくことを目指します。

※ フォトニック結晶
光が波である特性を利用して、光を自在に閉じ込めたり、制御可能な特長を持つ光素子

目指すビジョンの図

                <目指すビジョンの図> 

プログラム

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  • ERATO
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