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キックオフ・シンポジウム 2015 「セレンディピティの計画的創出」開催報告

キックオフ・シンポジウム 2015
「セレンディピティの計画的創出」開催報告

2015年8月3日(月)、東京大学伊藤謝恩ホール(東京都文京区)において、キックオフ・シンポジウム2015を開催しました。

  • 会場受付で手続きに並ぶ、様々な年代の参加者
    会場受付で手続きに並ぶ、様々な年代の参加者
  • 株式会社ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏
    株式会社ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏
  • 名城大学終身教授・NEC特別主席研究員 飯島澄男氏
    名城大学終身教授・NEC特別主席研究員 飯島澄男氏
  • 開成学園校長・東京大学名誉教授 柳沢幸雄氏
    開成学園校長・東京大学名誉教授 柳沢幸雄氏
  • ImPACTプログラムマネージャー 合田圭介
    ImPACTプログラムマネージャー 合田圭介

本シンポジウムは、大学等の研究者や企業関係者に学生・OB・主婦など一般の方々も加わった計314名の参加者の下、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の久間議員にImPACTの活動についてご説明頂いた後、合田PMが進めるプログラムのキーワードである「セレンディピティ」をテーマに進められ、産業・科学・教育の各分野を代表する3名の方々からの基調講演と合田PMによる講演が行われました。

初めに、株式会社ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏より「産業におけるセレンディピティ」について、次に、名城大学終身教授・NEC特別主席研究員 飯島澄男氏より「科学におけるセレンディピティ」について、そして、開成学園校長・東京大学名誉教授 柳沢幸雄氏より「教育におけるセレンディピティ」についてそれぞれご講演頂き、セレンディピティが各分野で果たしてきた役割など、貴重な話題を提供して頂きました。これらの基調講演を受けて、最後に、合田PMより、ImPACTプログラム「セレンディピティの計画的創出による新価値創造」の内容について紹介がありました。

セレンディピティとは「偶然の幸運な発見」であり、それがノーベル賞に繋がったとも言われますが、3件の基調講演に共通していたのは、大発見や偉業は、失敗にめげずに、何年もかけて、何百回ものチャレンジや地道なトライを繰り返す中で成就するということでした。その後で、合田PMから、本プログラムの狙いが、言わば「億単位もの膨大な回数の繰り返しトライを、分単位でできるようにすること」というお話がありましたので、聴講の皆様に、「本プログラムが成功すれば、本当に、ノーベル賞級の大発見を頻発するかもしれない!」という期待を抱いて頂いたのではないかと思います。

それもあって、約4時間のシンポジウムでしたが、ほとんどの参加者が閉会まで席を離れず、熱心に耳を傾けていました。また、各講演の後には活発な質疑応答が行われ、その際、学生やOBの方からも、いくつもの的を射た質問が出ました。中には、高校生からの質問に対し、合田PMが暫し回答に窮する場面もあり、盛会のうちに終わりました。このように、今回のキックオフ・シンポジウム開催によって、本プログラムの意義や取組みについて広く理解が深まり、強い関心を持って頂くことができましたので、これをきっかけに、新たな技術・応用のアイデア提案や、研究開発への参画・協力の申し出など、プログラムが益々活性化することを期待します。

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