山海 嘉之
重介護ゼロ社会を実現する
革新的サイバニックシステム
プログラム・マネージャー
山海 嘉之 Yoshiyuki Sankai
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1987年 筑波大学大学院博士課程修了
1998年 米国Baylor医科大学 客員教授
2003年 筑波大学大学院システム情報工学研究科 教授
2006年 CYBERDYNE(株) 代表取締役社長/CEO
2011年 筑波大学サイバニクス研究センター長
2014年~ ImPACTプログラム・マネージャー
(筑波大/JST間のクロスアポイントメント、エフォート80%)
【プロフィール】
革新的サイボーグ型ロボットという新領域の先端技術を開拓し、ベンチャーを起業。知財戦略、ISO国際規格策定を主導し、ロボットスーツ「HAL」が医療機器CEマーキング認証を取得。ドイツの公的労災保険の適用を実現。株式上場・国際展開に至る国際ビジネスマネジメントに関して、高い能力を発揮。2009~2014年内閣府・最先端研究開発支援(FIRST)プログラム中心研究者。


研究開発プログラムの概要

先進長寿国では「重介護」が共通する深刻な社会問題になっている。本プログラムでは、人の脳神経系・身体とロボットなどを融合複合して機能させる「革新的サイバニックシステム」によって、人の残存する能力を飛躍的に改善・拡張・増幅・補助し、人と革新技術の相互支援による生活支援インフラとして社会実装することで、「人とロボットを繋ぐ革新的人支援技術」による新産業創出を推進し、『重介護ゼロ社会』の実現、従来の消費型経済から社会課題解決型経済へのパラダイムシフトの実現、社会変革・産業変革の実現を目指していく。

非連続イノベーション

先進長寿国における共通の未解決課題である「重介護」を、人の脳神経系・身体とロボット等を融合複合し機能させる革新技術(サイバニックシステム)の研究開発により克服する。
人と情報系とロボット系を機能的に融合複合し、脳神経系・身体系・生活系の物理的・情報的インタラクションを実現する技術は、これまで社会において実装されていなかった。その理由は、このようなロボットの研究開発は極めて稀であり、また社会実装のための規制/基準が世界的に未整備であったこと、整備後もそれらへの対応が困難であったことにある。
本プログラムでは、PM主導により、重介護ゼロ社会の実現するために必要なデバイスの研究開発(基礎、応用、実用化)、社会受容性評価、社会実装のための規制/基準整備、資金調達、制作設備導入供給体制整備等を一気通貫で一つの理念のもと進めることで、サイバニックシステムの社会インフラ化を目指す。
これまで社会に無かった新しい技術を社会に提供するという本プログラムの構想は、まさに「0→1」の不連続な飛躍を社会にもたらすものであり、非連続イノベーションである。
前人未到の市場開拓であるため、研究開発すべき対象を新たな発想を持って提案しそれを実際に生み出すこと、社会実装を実現するためのマネジメントなど、多くの場面で様々な困難が予想される。これらの困難については、類似の事例としてロボットスーツHALの研究開発/社会実装を実施してきたPMのノウハウ及び全体を俯瞰し牽引する強力なリーダーシップの発揮により突破する。

PMの挑戦と実現した場合のインパクト

実現したときに産業や社会に与えるインパクトは何か?

  • 介護される方/患者の自立度を高め、更にこれらの方々や介護者/医療従事者の方々の負担を激減させることができる人とロボット等の融合複合支援技術(サイバニクス技術)を新たに創り出すことによって、消費型経済から社会課題解決型経済へのパラダイムシフトを実現する革新的サイバニック技術を中核とした「重介護ゼロ社会」の実現と、『社会課題解決型産業の創出』(経済価値と社会価値の同時追求)の実現。

成功へのシナリオと達成目標

具体的達成目標の実現に向けた戦略・シナリオ

  • 重介護ゼロを実現するために、ImPACT研究開発推進コアにトップレベルの研究開発力を結集し、達成状況に対応した評価を各フェーズの研究開発の仕様に反映しながらスパイラルアップのサイクルを回し続ける。「生体情報計測/処理技術」「プロトタイプ開発」「安全性検証試験」「実用モデル開発」「運用技術開発・運用体制構築」は、 全プロジェクトPJ1, PJ2, PJ3を統括する推進コアによって、一体的に運用され、開発の途中段階で得る様々な評価結果を各フェーズの仕様策定・改定に再反映させる。実証フィールドで実用モデル運用し、介護される側の自立度向上と介護する側の負担改善を達成し、連携型イノベーションプラットフォームの行動モデルを実証する。
  • 何倍の性能向上などといった表現の枠では測れないイノベーション創出モデルである。

達成目標


「重介護ゼロ」を実現する達成目標(当該プログラムのアウトカム)は、以下の通りである。
  • 生活支援(移動/排泄/生理管理等の生活支援)のための当該革新技術により、重介護状態から改善されること
  • 要介護者の自立度(新たな自立度評価)や精神的状態(新たな心理評価)が向上し、さらに介護者の負担(介助評価)が改善されること
  • 当該革新技術が地域社会(医療福祉施設、家庭、訪問看護等)で活用できることを複数の異なる実証フィールドで証明すること
  • サイバニックインタフェース・デバイス・システムを研究開発するとともに、国際規格に準拠させること
  • 産業変革・社会変革に繋がるイノベーション推進型の新産業創出連携体としての役割を担うCEJ (Cybernics Excellence Japan)設立に向けた参画機関との連携を進め、実際の組織として設立すること
  • 本プログラム全体を通じて、我が国の各界が今後イノベーションに取り組む際の行動モデルとして示すことに寄与すること。
  • 当該技術は、人を守り復興を加速するデュアルユース展開(産業、災害対策分野への転用)も可能

PMが作り込んだ研究開発プログラムの全体構成


PMのキャスティングによる実施体制


山海 嘉之PMの実施体制の詳細は公式HPをご覧ください。    公式HPへのリンク

プログラム資料