合田 圭介
セレンディピティの計画的創出による
新価値創造
プログラム・マネージャー
合田 圭介 Keisuke Goda
  • ビデオ
  • プログラム紹介
  • 最終報告
  • 研究開発プログラムの内容
  • PMの研究開発成果
  • 公式HP
2001年 カリフォルニア大学バークレー校 物理学科 卒業
2007年 マサチューセッツ工科大学物理学科 博士課程修了
2012年 東京大学大学院理学系研究科 教授
2014年 ImPACT プログラム・マネージャー
(東大/JST間のクロスアポイントメント、エフォート85%)
【プロフィール】
先端光技術を基軸とした分野横断型研究において世界のトップランナー。新規の研究分野・産業の開拓と価値観の創造に取り組むヤング東大教授。世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出。理学博士。


研究開発プログラムの概要

従来までのライフサイエンスでは「砂浜から一粒の砂金」のような幸運な発見(セレンディピティ)を、試行錯誤によって偶発的に探していた。そのため発見確率も非常に低く、発見までに長時間を要していた。本プログラムでは、セレンディピティを計画的に創出できる革新的な基盤技術を開発する。偶然を必然の発見にするために、先端光技術を基軸に異分野の知見や技術を融合することで、夢の細胞検索エンジン「セレンディピター」を作りだす。これにより1兆個以上の多種多群から、圧倒的性能を有する稀少細胞の超高速・超正確な探索が可能になる。

非連続イノベーション

ブレークスルーとなるポイント

従来技術では粗い没個性的な統計データに埋もれていた細胞の個性を細胞検索エンジン「セレンディピター」により発見・解析することで、細胞の優れた能力や未知の現象を効率的に発掘する。 

PMの挑戦と実現した場合のインパクト

概要・背景

  • 自然科学とは自然現象の法則性を明らかにする学問であるが、その前提として、研究対象とする現象の再現性が必須である。逆に言えば、これまでの自然科学研究では再現性を取りやすい現象のみを研究対象とし、また、その応用技術を産業化してきた。
  • 本プログラムでは、これまで我々が見逃してきた自然現象の側面に光を当て、それを産業化する画期的な試みである。具体的には、ライフサイエンスにおける「砂浜から一粒の砂金」を高速・正確に発見・解析し、セレンディピティ(偶然で幸運な発見)を計画的に創出する革新的細胞検索エンジン「セレンディピター」を開発する。

実現したときに産業や社会に与えるインパクト

  • グリーンイノベーションおよびライフイノベーションの質的変革を引き起こし、新産業の創出および真に持続可能な社会を構築する。

成功へのシナリオと達成目標

成功に導く解決手段(アプローチ)

  • 膨大な数(1兆個以上)の細胞集団から、稀少だが大きなインパクトを持つ細胞を迅速・正確・低コスト・低侵襲に発見し、徹底的に解析する夢の細胞検索エンジン「セレンディピター」を開発する。
  • 先端光技術(大量の情報を高速・正確に処理することが得意)を基軸に、電子工学、応用化学、分子生物学、情報科学、遺伝子工学などの分野で国内外トップクラスの研究者からの異なる知見や技術を異分野融合することで、目的を達成する。

マネジメント戦略

  • 素粒子実験におけるディテクター開発のイメージで研究開発を実施する。各研究機関で各要素技術を開発し、それらを統合サイトの基本システムに融合して統合システム(ディテクター)を製作する。特定の技術には依存せずに、プログラム全体のリスクを最小限にする。

達成目標

  • 新産業を創出するために、早い段階からベンチャー企業を設立し、知財の獲得および技術移転をスムーズに行う。
  • この新概念の主な社会実装例として、超効率バイオ燃料と高精度血液検査技術を本プログラムの期間中に達成する。

PMが作り込んだ研究開発プログラムの全体構成

本プログラムの特徴

  • 世界最高の性能を持つオンリーワンの細胞検索エンジン
  • これまでは試行錯誤的な探索に限定されていたセレンディピティを計画的に創出
  • ノーベル賞級の大発見を頻発するプラットフォームの構築
  • 事業化を最初から強く意識した基礎研究開発

PMのキャスティングによる実施体制

合田 圭介PMの実施体制の詳細は公式HPをご覧ください。    公式HPへのリンク

プログラム資料