ImPACT Program 量子人工脳を量子ネットワークでつなぐ高度知識社会基盤の実現

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3つの量子コンピュータの比較

ImPACTで開発を進めているネットワーク型をゲート型・アニール型の量子コンピュータと比較します。
我々のマシンの特徴は実装した2,000ビットの全てが同一の特性で有効に動作しているということと、それら全ての2,000ビットが400万のシナプスで全結合されているということにあります。このため、2,000以下の問題サイズであればどのような組合せ最適化問題でも実装することができます。
競合相手のD-Wave社の2,000ビットマシンは同じサイズのビット数を持っていますが、そのうちの98%だけが有効に動作し、しかも結線数が6,000と非常にスパースな結合しか持っていないために、実際に解ける問題のサイズというのは50から60に現状限られています。
ゲート型、アニール型の二つの方式の量子コンピューターは、マイクロ波領域で動作する超伝導量子回路を用いているために、10mKという極低温で動作させる必要がありますが、我々の装置は光領域で動作する光パラメトリック発振器を用いているので、室温で動かせます。