Research 研究紹介

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プロジェクト1- 細菌・ウイルス


研究開発の概要

プロジェクト1では、身の回りに存在する細菌・ウイルスなど病原体をターゲットとした計測技術を開発します。これらを計測する既存技術は種々ありますが、簡便性、汎用性に問題があり多項目オンサイトセンシングに資するものはありません。本プロジェクトが確立した薄膜ナノポア技術を用いて細菌やウイルスを簡便、迅速、高精度で識別が可能なナノポアセンサの開発を目指します。


技術開発

ナノポアによる微粒子計測は既に知られており、パーティクルカンタとして製品化されているものもあります。しかし従来のナノポアは絶縁膜の膜厚が厚く、得られるイオン電流波形は対象物質の体積のみを反映します。したがって従来法では物質の体積のみに基づく識別しか出来ません。一方、膜厚を薄くしてナノポアに入る対象物質の体積を小さくすると、物質の断面情報のみならず電荷情報も波形に反映されることが分かってきました。このようなナノポアを用いることにより、対象物質の複数の物理量(体積、形状、表面電荷)が反映された波形データが得られ、これらを機械学習で解析することにより物質を高精度に識別することが可能となります。


研究開発体制


出口構想

細菌・ウイルスの種類を同定し、感染症を早期に発見・拡散を予防する

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