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発電効率の高いフィルム型太陽電池の開発
企業等名株式会社エネコートテクノロジーズ

◆ 中核機関名

京都大学(ビジョン1)

企業等の概要

◆ 代表者名

代表取締役 加藤尚哉

◆ 所在地

京都市上京区宮垣町91-102

◆ 設立

2018年1月

◆ 資本金

9,000万円

◆ 社員数

20人

主力製品・サービスの概要

◆ 主力製品・サービス名

ペロブスカイト太陽電池

◆ 発売時期

2022年9月

◆ 主力製品・サービスの概要

有機無機ハイブリッドペロブスカイト構造(※)を用いた太陽電池です。歴史の新しい太陽電池で、2020年9月現在では発電効率の世界最高記録は25.5%に達しています。
(※)ペロブスカイト構造は、灰チタン石などABX3の組成であらわされる結晶構造で、無機ペロブスカイト構造物はフォトニクス材料や超電導材料に利用されています。

◆ 主力製品・サービスの特徴

数ある次世代太陽電池候補材料の中で変換効率20%を最も早く達成できます。
曇り空などの中照度や室内光などの低照度下でも相対的に高い発電効率を維持できます。
塗布による低温プロセスかつ構成層がナノレベルの薄膜であるため製造コストが安価です。
薄膜であるため重さあたりの発電量が非常に大きく、超薄型ガラスやフィルムを基材にした柔軟性を兼ね備えた軽量太陽電池が実現可能です。

概要図

◆ ターゲットユーザー

ウェアラブルデバイス製造メーカー、センサーメーカー

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

ウェアラブルデバイス世界市場:2億4,000万台(2021年予測)
センサー市場:1,522億個(2025年予測)

◆ 関連サイト等

https://www.enecoat.com/

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●独自半導体材料開発(独自の順平面型骨格を利用した分子設計により開発した材料で、従来材料と比べてペロブスカイト太陽電池の光電変換効率を2割向上)
    :若宮淳志(京都大学)

◆ その他の貢献等

  • ●拠点関係者が役員に就任:
    若宮淳志(京都大学 教授)

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●特願2017-142184「電子輸送層,および電子輸送層の製造方法」等
  • ●京都大学イノベーションキャピタル株式会社およびJMTCキャピタル合同会社から計1億2,000万円のファイナンスを達成、2020/5

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

再生可能な自然エネルギーを活用した発電技術により、環境への負担軽減、災害時の電力の早期復旧が可能です。ウェアラブル機器への活用により、医療・健康や生活の利便性向上が期待されます。

◆ 関連するSDGs・社会課題

再生可能エネルギー
避難


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