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mRNA医薬で変形性関節症の早期介入治療を目指す
企業等名株式会社PrimRNA(プライムルナ)

◆ 中核機関名

川崎市産業振興財団(ビジョン1)

企業等の概要

◆ 代表者名

代表取締役社長 藤澤朋行

◆ 所在地

東京都中央区京橋 1-4-10

◆ 設立

2021年4月

◆ 資本金

100万円

◆ 社員数

1人

主力製品・サービスの概要

◆ 主力製品・サービス名

mRNA医薬による関節軟骨の治療薬

◆ 発売時期

未定

◆ 主力製品・サービスの概要

mRNA(メッセンジャーRNA)を医薬品として体外から投与する変形性関節症(OA)の治療薬です。軟骨変性を抑制する治療効果については、ナノキャリア株式会社(旧アキュルナ)が特許保有する、安定なmRNA保持能および優れた組織浸透性を持つナノミセル型キャリアを用いて、OAモデルマウスに対するmRNA内包ナノマシンの関節内投与により実証されており、知財権を取得しています。

◆ 主力製品・サービスの特徴

mRNA医薬は細胞の機能をシグナルレベルで制御することが可能なため、自律的な回復能に乏しい高齢者の運動感覚機能障害に対して根治的なアプローチとなります。対症療法が中心の従来のOA治療に対し、軟骨変性抑制を目的とする早期治療介入の選択肢を提供することができる革新的な機能維持治療法です。
ワクチン以外の治療用mRNA医薬の臨床試験実施例はまだ数例のみで、世界に先駆けた成果として注目されています。

概要図

◆ ターゲットユーザー

変形性関節症(OA)患者

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

国内の変形性関節症(OA)有症の患者数:1,000万人以上
※対象の患者の範囲は今後の研究により判断

◆ 関連サイト等

https://www.axcelead-hd.com/?p=475
https://www.nanocarrier.co.jp/special/

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●RUNX1転写因子mRNAによる変形性関節症治療技術およびmRNA内包ナノミセル化技術
    :位髙啓史(東京医科歯科大学)
     片岡一則(ナノ医療イノベーションセンター)

◆ その他の貢献等

  • ●拠点関係者がサイエンスアドバイザーを担う:
    位高啓史(東京医科歯科大学 教授)

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●特許 PCT/JP2016/072322「mRNAを効率よく生体内に送達できるポリイオンコンプレックス並びにこれを用いた関節症の治療薬および治療法」ナノキャリア株式会社
  • ●AMED「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)」採択、2020/12

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

高齢化とともに増加が予想されるOAに対し、早期治療介入の選択肢を提供し、人々のQOL向上を実現します。またmRNA医薬の実用化により新しい医薬品マーケットの創出に寄与します。

◆ 関連するSDGs・社会課題

高齢社会
医師不足


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