がん細胞だけを叩く低侵襲ながん治療に貢献する
企業等名株式会社H&E Chemistry

◆ 中核機関名

弘前大学(ビジョン1)

企業等の概要

◆ 代表者名

代表取締役社長 後藤年宏

◆ 所在地

東京都江戸川区東小岩3-16-3

◆ 設立

2020年11月

◆ 資本金

10万円

◆ 社員数

4人

主力製品・サービスの概要

◆ 主力製品・サービス名

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に用いる腫瘍標的ホウ素薬剤

◆ 発売時期

未定

◆ 主力製品・サービスの概要

正常な細胞は傷つけず、がん細胞だけを選択的に叩くBNCT(ホウ素中性子補捉療法:Boron Neutron Capture Therapy)に用いる薬剤で、弘前大学の研究成果である「IF7ペプチド-ホウ素製剤」を使用して製造します。BNCTは、がん細胞に取り込まれやすい特定のホウ素化合物を投与して中性子を照射することで、がん細胞だけを死滅させるターゲッティング療法であり、外科的治療や抗がん剤による化学療法に比べて患者にやさしい次世代がん治療法になります。

◆ 主力製品・サービスの特徴

BNCTで治療効果を上げるには、いかにがん細胞に取り込まれやすいるホウ素薬剤をつくるかが課題となります。そのため、腫瘍血管標的ペプチド-ホウ素製剤の腫瘍集積効果を検討し、腫瘍血管標的ペプチド(IF7ペブチド)によるホウ素製剤の腫瘍特異的集積効果が認められました。短時間で腫瘍組織を選択的ないし局所的に標的化できる集積性ホウ素薬剤の開発が可能となりました。

概要図

◆ ターゲットユーザー

転移性や難治性など外科的治療が困難ながん患者、抗がん剤治療以外の治療を望むがん患者

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

国内で新たに診断されたがん:約98万例(2018年)

◆ 関連サイト等

https://h-e.jp/

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●腫瘍血管標的ペプチド(IF7)-Gd造影剤の合成および腫瘍血管標的ペプチド(IF7)-ホウ素製剤の合成
    :米山徹(弘前大学)

◆ その他の貢献等

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●特許出願名称:ホウ素中性子補足療法用の腫瘍組織を短時間で選択的ないし居所的に標的化できる集積性ボロン10薬剤 国際出願番号:PCT/JP2019/024367 国際出願日:2019年6月19日 弘前大学(大山力、米山徹、畠山真吾、石山新太郎)
  • ●Tumor vasculature-targeted 10B delivery by an Annexin A1-binding peptide boosts effects of boron neutron capture therapy. BMC Cancer. 10.1186/s12885-020-07760-x. 2021/1

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

BNCTの治療効果を高める薬剤の開発と安定供給によって、より低侵襲ながん治療を可能にし、患者のQOLの向上に大きく寄与します。

◆ 関連するSDGs・社会課題

がん
難病


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