弘前大学(ビジョン1)
代表取締役社長 後藤年宏
東京都江戸川区東小岩3-16-3
2020年11月
10万円
4人
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に用いる腫瘍標的ホウ素薬剤
未定
正常な細胞は傷つけず、がん細胞だけを選択的に叩くBNCT(ホウ素中性子補捉療法:Boron Neutron Capture Therapy)に用いる薬剤で、弘前大学の研究成果である「IF7ペプチド-ホウ素製剤」を使用して製造します。BNCTは、がん細胞に取り込まれやすい特定のホウ素化合物を投与して中性子を照射することで、がん細胞だけを死滅させるターゲッティング療法であり、外科的治療や抗がん剤による化学療法に比べて患者にやさしい次世代がん治療法になります。
BNCTで治療効果を上げるには、いかにがん細胞に取り込まれやすいるホウ素薬剤をつくるかが課題となります。そのため、腫瘍血管標的ペプチド-ホウ素製剤の腫瘍集積効果を検討し、腫瘍血管標的ペプチド(IF7ペブチド)によるホウ素製剤の腫瘍特異的集積効果が認められました。短時間で腫瘍組織を選択的ないし局所的に標的化できる集積性ホウ素薬剤の開発が可能となりました。
転移性や難治性など外科的治療が困難ながん患者、抗がん剤治療以外の治療を望むがん患者
国内で新たに診断されたがん:約98万例(2018年)
BNCTの治療効果を高める薬剤の開発と安定供給によって、より低侵襲ながん治療を可能にし、患者のQOLの向上に大きく寄与します。