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障がい者の社会参加支援、参加者のダイバーシティ意識の醸成
製品名視覚障がい者と共に創る暗闇のコンサート「ミュージック・イン・ザ・ダーク」

◆ 中核機関名

東京藝術大学(ビジョン2)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

横浜市芸術文化振興財団
株式会社1002

◆ 発売時期

2015年12月

◆ 製品・サービスの概要

視覚障がいのある演奏家と晴眼の演奏家による合同オーケストラが暗闇の中で演奏し、視覚以外の感覚で音楽を享受するコンサートをシリーズ化したものです。視覚障がい者を出演者側と観客側の双方に参加させることをコンセプトに、運営体制・スタッフ育成を東京藝大COIが中心になって進めています。3回目からは横浜市芸術文化振興財団のインクルージョン事業を受託する形式で、東京藝大以外での開催を実現しました。2016年の横浜市開催回は、東京2020公式プログラムにも認定されました。6回目となる2021年度は初の邦楽器による公演を実施しました。
売上高:100万円(2021年度見込み)

◆ 製品・サービスの特徴

演奏中に会場全体の照明を消すことで、視覚障がいのある演奏家、晴眼の演奏家(暗譜による演奏)、会場の観客が同じ条件で、視覚以外の感覚を研ぎ澄ませて音楽を体験できます。晴眼の観客には人間の多様性について学び、共生について考える機会となり、視覚障がいのある音楽関係者の社会的自立を促進し、視覚障がいのある観客は事前の鑑賞ガイド等を通じて公演への理解が深まります。

概要図

◆ ターゲットユーザー

視覚障害への理解を深め、人間の多様性を学ぶ機会を必要とする企業・教育機関等

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

特別支援学校(幼稚部~高等部)在籍者数:14万4,823人(2020年度)
ダイバーシティ研修の実施対象となる全国の企業数:約386万社

◆ 関連サイト等

https://heart-design.jp/report/yokooto_005/

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●企画構成
    :新井鷗子、佐藤宏美、森岡緋沙子、駒米愛子(東京藝術大学)

◆ その他の貢献等

  • ●入場料収入は、視覚障がいのある演奏家(出演者)への報酬となり、障がい者の社会的自立支援に還元

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●商標登録第6397703号「ミュージック・イン・ザ・ダーク」(東京藝術大学)
  • ●東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会公認プログラム認定(「ミュージック・イン・ザ・ダーク~障がいとアーツ in 横浜」2016年)
  • ●「ミュージック・イン・ザ・ダーク」横浜みなとみらいホール、2018/3/17、2019/11/2

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

参加者のダイバーシティ意識を醸成しました。また、企業におけるダイバーシティ研修の場や、障がいのある幼児児童生徒の豊かな学びにも貢献します。

◆ 関連するSDGs・社会課題

自立支援


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