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発達障がいのある児童と保護者の学習機会・興味関心を拡大
製品名発達障がい支援ワークショップ「音と光の動物園」

◆ 中核機関名

東京藝術大学(ビジョン2)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

横浜市芸術文化振興財団
株式会社ヤマハミュージックジャパン
公益財団法人ベネッセこども基金
株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント

◆ 発売時期

2017年9月

◆ 製品・サービスの概要

発達障がいのある小学生と保護者のための、音楽、美術、映像を融合させたインタラクティブなワークショップです。サン=サーンス作曲「動物の謝肉祭」をテーマに、塗り絵や切り絵の手作業で紙の動物をつくる「ペーパークラフト」、動物の鳴き声や動作のオノマトペと連動するアプリなどを体験する「デジタルアート」、「楽器の体験」、紙の動物たちがアニメーションとなり、生演奏に合わせて映し出される「コンサート」などのコンテンツが組まれています。
「音と光の動物園」の映像が、小学校音楽教科書準拠の副教材「小学生の音楽鑑賞・表現」(監修:教育芸術社、4年生用)にも収録され、2020年3月より販売を開始しました。(制作・販売:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
アプリ「この音なあに」(カードにiPadのARアプリをかざすと3Dで動物が出現し、音と動作で鳴き声を上げる)はインターネット上でも公開されています。
売上高:200万円(2020年度)

◆ 製品・サービスの特徴

コンテンツが充実し、親子で参加できる内容となっているため、発達障がい児とその家族が、周囲への気兼ねなくクラシックコンサートを楽しむ貴重な機会となっています。コンテンツごとの貸し出しが可能で、支援学校や養護学校の授業でも活用されました。

概要図

◆ ターゲットユーザー

発達障がいのある小学生およびその保護者

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

発達障がいに関係する特別支援教育を受けている小学生の人数:約21万8,000人(2020年度)

◆ 関連サイト等

https://www.youtube.com/watch?v=QzdfMS5anH8

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●構成、アプリ「この音なあに?」等
    :新井鷗子、佐藤宏美、森岡緋沙子、駒米愛子、桐山孝司、越田乃梨子、桒原寿行、薄羽涼彌、上平晃代(東京藝術大学)
     杉下明隆(名古屋大学)

◆ その他の貢献等

  • ●「音と光の動物園」DVDの印税が大学に還元

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●桐山孝司,越田乃梨子,桒原寿行,上平晃代,薄羽涼彌,発達障がい支援ワークショップにおける映像メディアの利用(特集「プロジェクションマッピング技術とその応用」),映像情報メディア学会誌,Vol.72, No.3 (2018)
  • ●発達障がい支援ワークショップIN 横浜「音と光の動物園」横浜みなとみらいホール、2020/10/25
  • ●発達障害の子どもたち、アートとテクノロジーを楽しむ「音と光の動物園」、2018/8/23、朝日新聞DIALOG

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

発達障がい児および保護者の学習機会・興味関心を拡大しました。またオンラインによる開催形態を開発し、外出や集団活動の苦手な児童が参加しやすい環境を提供しています。

◆ 関連するSDGs・社会課題

子育て育児支援
地域活性化


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