東京藝術大学(ビジョン2)
ヤマハ株式会社
株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
2022年4月以降(アプリリリース予定)
一本指でメロディーを弾くだけで伴奏とペダルが自動で追従し、誰でもピアニストのような本格的な演奏ができる楽器システムです。一人の重度障がい者の「ピアノを弾きたい」夢をかなえるため、ヤマハ株式会社と藝大COIインクルーシブアーツ研究グループが共同開発しました。
2022年にはヤマハのサイトから「だれでもピアノ」専用アプリのリリースが検討されており、このアプリの普及によって、「だれでもピアノ」の対象を「障がい者から高齢者まで」「福祉から健康・医療まで」拡大することを目指しています。また、教育芸術社教科書に準拠した中学生用音楽教材DVD(株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント制作・販売)に、「だれでもピアノ」開発や普及活動の映像が収録されています。
ヤマハ製の自動演奏ピアノに元々搭載されている標準的機能を用いて、人が打鍵するメロディの一音ごとのMIDIデータに基づき、ダンパーペダルによる音の残響の持続時間と操作開始のタイミングを自動で追従させるシステムが搭載されています。このシステムにより、一本指での演奏では生成不可能な「レガート(音と音とをなめらかにつなげる)奏法」が可能となり、鍵盤を弾きつつ足でペダルを踏むことが困難な人も、滑らかな演奏が実現できます。また、さまざまな身体的制約にあわせたオリジナル伴奏データを藝大COIが制作しています。
重度障がい者、高齢者、子ども、ピアノ指導者、楽器初心者、楽器経験はあっても継続を断念した方
https://jp.yamaha.com/sp/myujin/39417.html
障がいの有無や年代を超え、ピアノを弾く喜びや達成感を通して多くの人の自己肯定感や共感力を高めます。またDVD教材によって中学生のSDGs啓蒙および、音楽への関心向上に貢献します。