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踏み間違いによる高齢者の事故低減に貢献
製品名ペダル踏み間違い時加速抑制装置

◆ 中核機関名

名古屋大学(ビジョン3)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

株式会社デンソー

◆ 発売時期

2018年12月

◆ 製品・サービスの概要

ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる衝突事故の軽減に貢献する製品として、株式会社デンソーとトヨタ自動車株式会社が共同で開発した、後付け装着可能な「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」です。超音波センサー、表示機、コントローラーで構成されており、ドライバーの操作をサポートします。
2018年12月~2021年9月末まで、累計約10万台を販売しました。

◆ 製品・サービスの特徴

駐車・停車状態からの発進時に、バンパーに取り付けられた超音波センサーが障害物を検知すると、表示機とブザーでドライバーに注意喚起を行い、それでもドライバーがブレーキと間違えて強くアクセルを踏み込んだ場合には、加速を抑制し、衝突被害を軽減します。
駐車場等で後退する際に、時速約5km以上でアクセルを踏み込んだ場合には、障害物を検知していない状況でも速度が出過ぎないように加速を抑制します。
表示機は、とっさの時に高齢者でも見やすく分かりやすい表現となるよう配慮し、安全性を高めています。

概要図

◆ ターゲットユーザー

取り付け可能車種ユーザーすべて

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

乗用車(普通乗用車、小型乗用車、軽四輪乗用車)生産台数:約817万台(2019年度)

◆ 関連サイト等

https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2018/20181206-01/
https://www.denso.com/jp/ja/

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●高齢者向けHMI(Human Machine Interface)に関する研究で得られた計測結果(高齢ドライバを対象にドライビングシミュレータを用い、ギアの入れ間違いを模擬した不測事態を発生させ、HMI からの表示と音による警告の効果を測定。HMI 有りの方が、アクセルブレーキの反応速度、ブレーキ踏み込み速度ともに速い)
    :青木宏文(名古屋大学)

◆ その他の貢献等

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●「2019年度グッドデザイン賞」受賞、公益財団法人日本デザイン振興会、2019/10/2
  • ●辻田、東、生駒、青木、平野他、不測事態を模擬した状況下での高齢ドライバの運転行動と警報効果、自動車技術会2019年春季大会学術講演会講演予稿集、2019

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

ギアの入れ間違いや踏み間違いによる高齢者の事故低減に貢献し、安心・安全かついきいきと運転・移動できる社会の実現を推進しました。

◆ 関連するSDGs・社会課題

事故防止


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