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誰もが使いやすく高精度な電力需要ソフトウェアの開発
製品名電力需要量予測ソフト

◆ 中核機関名

九州大学(ビジョン3)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

株式会社チームAIBOD(COI発ベンチャー)
みやまスマートエネルギー株式会社
株式会社オー・エル・エム・デジタル

◆ 発売時期

2023年(予定)

◆ 製品・サービスの概要

将来の電力需要予測値を出力するソフトウェアです。天気予報(最高気温、最低気温、平均湿度など)および過去の電力需要の実測値から、翌日の需要を誤差の少ないデータで提供します。これらに基づき、JEPX(一般社団法人日本卸電力取引所)のスポット市場での電力調達に利用可能な電力需要予測を行うWebアプリも開発しました。
COI発ベンチャーである株式会社チームAIBODと連携し、アルゴリズムおよびGUIの開発に取り組んでいます。

◆ 製品・サービスの特徴

これまで複数の電力データを同時に解析する手法はほとんど実装されてきませんでした。また既存のソフトウェアは高価であるため、多くの中小企業では電力需要予測を人の手で行う傾向にあります。
そこで本ソフトウェアは適切な価格で提供するとともに、誰もが使いやすいインターフェースを採用しています。Webアプリではデータを記載したエクセルファイルをアップロードし、実行ボタンを押すだけで計算が完了し、回帰モデルに基づいているため計算も高速で実行時間は2〜3秒です。さらに、需要予測の誤差も従来法の予測誤差は4〜6%であるのに対し、3〜4%程度を実現しています。

概要図

◆ ターゲットユーザー

電力の需給管理従事者、新電力会社

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

国内の新電力会社数:706社(2021年)

◆ 関連サイト等

https://platform.coi.kyushu-u.ac.jp/elcf/
https://coi.kyushu-u.ac.jp/topics/view/288

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●数理(統計)モデルに基づく電力需要量予測技術
    :廣瀬慧(九州大学)

◆ その他の貢献等

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●特願2019-106397、「電力需要量予測装置及び電力需要量予測方法」、出願人:九州大学、国内、2019/6/6
  • ●特願2020-074743、「電力需要量予測装置及び電力需要量予測方法」、出願人:九州大学、国内、2020/4/20
  • ●国内優先権主張出願、特願2021-000936、「電力需要量予測装置及び電力需要量予測方法」、出願人:九州大学、国内、2021/1/6 

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

電力需要量の予測精度が向上したことにより、電力の調達量と需要量が一致しやすくなり、電力の無駄が減少しました。

◆ 関連するSDGs・社会課題

電力自由化


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