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3Dプリンタを活用したモノづくりを誰でも簡単なものに
製品名3Dモデル用FAVフォーマットの仕様(JIS規格番号:B9442)

◆ 中核機関名

慶應義塾大学(ビジョン3)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

ファブ地球社会コンソーシアム
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社

◆ 発売時期

2019年11月

◆ 製品・サービスの概要

世界初3Dプリント用データフォーマット「FAV」(オープンフォーマットとして仕様公開)を拡張したバージョン1.1aについて、デジタルモノづくりを支える3Dデータ基盤に関するJIS規格として制定されました。

◆ 製品・サービスの特徴

「FAV」は、3次元的な画素値であるボクセルを立体的に配置することで3Dデータを表現しています。各ボクセルには、RGBや透明度などの色情報、ABS樹脂やナイロンなどの材料情報、硬さや柔らかさなどの物性情報など、さまざまな属性を定義できます。また、お互いの接続強度など、ボクセル同士の関係性を管理することができ、複数材料の分布を自由にデザインできるだけでなく、単一材料の立体物においても、内部構造のデザインや製造装置の設定を細かく制御できることで、立体物をより表現力高く出力することが可能となりました。
加えて、ボクセルデータのまま各種シミュレーションを行い、その結果を立体物の設計に簡単に反映させることも可能となりました。
3Dデータフロー上でデータ変換などの煩雑な処理を行う必要がなく、3Dデータの入力・作成から出力まで一貫したワークフローを実現できます。

概要図

◆ ターゲットユーザー

デジタル製造技術を用いてモノづくりをするメーカー

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

◆ 関連サイト等

https://coi.sfc.keio.ac.jp/conso/
https://www.fujifilm.com/fb/company/technical/production/solution_service/fav

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●複雑な内部構造を伴う3Dデータモデリング技術(立体物に関するさまざまな情報を保持した基本構成単位(ボクセル)を積み上げることで立体物全体を表現する技術)の確立およびデータフォーマットの標準化 
    :田中浩也(慶應義塾大学)
     富士フイルムビジネスイノベーション株式会社

◆ その他の貢献等

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●髙橋智也,升森敦士,藤井雅彦,田中浩也 “ボクセルベース3DデータフォーマットFAV(Fab-able Voxel)による内部構造と属性の表現” 第117回日本画像学会年次大会 A-16, pp.33-36, 2016
  • ●3Dモデル用FAV フォーマットの仕様JIS B9442解説書

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

生産プロセスを効率化し、誰でも簡単に3Dプリンタによるモノづくりを可能にします。ニーズに柔軟に対応できるきめ細かなモノづくりが進むことで、豊かな生活の実現にも貢献します。

◆ 関連するSDGs・社会課題

生産性向上


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