慶應義塾大学(ビジョン3)
ファブ地球社会コンソーシアム
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
2019年11月
世界初3Dプリント用データフォーマット「FAV」(オープンフォーマットとして仕様公開)を拡張したバージョン1.1aについて、デジタルモノづくりを支える3Dデータ基盤に関するJIS規格として制定されました。
「FAV」は、3次元的な画素値であるボクセルを立体的に配置することで3Dデータを表現しています。各ボクセルには、RGBや透明度などの色情報、ABS樹脂やナイロンなどの材料情報、硬さや柔らかさなどの物性情報など、さまざまな属性を定義できます。また、お互いの接続強度など、ボクセル同士の関係性を管理することができ、複数材料の分布を自由にデザインできるだけでなく、単一材料の立体物においても、内部構造のデザインや製造装置の設定を細かく制御できることで、立体物をより表現力高く出力することが可能となりました。
加えて、ボクセルデータのまま各種シミュレーションを行い、その結果を立体物の設計に簡単に反映させることも可能となりました。
3Dデータフロー上でデータ変換などの煩雑な処理を行う必要がなく、3Dデータの入力・作成から出力まで一貫したワークフローを実現できます。
デジタル製造技術を用いてモノづくりをするメーカー
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https://coi.sfc.keio.ac.jp/conso/
https://www.fujifilm.com/fb/company/technical/production/solution_service/fav
生産プロセスを効率化し、誰でも簡単に3Dプリンタによるモノづくりを可能にします。ニーズに柔軟に対応できるきめ細かなモノづくりが進むことで、豊かな生活の実現にも貢献します。