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高解像度・高速・手のひらサイズの造形を可能にする3Dプリンタ
製品名3Dプリンティング受託造形サービス(RECILS)

◆ 中核機関名

東京大学(ビジョン3)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

フォトンテックイノベーションズ株式会社(COI発ベンチャー)

◆ 発売時期

2020年9月

◆ 製品・サービスの概要

高速・高解像度の新方式3Dプリンティング装置の企画・開発および同プリンタ「RECILS」を使ったマイクロ流路等の高精細なプラスチック製品・部品の試作・造形サービスです。

◆ 製品・サービスの特徴

通常のレーザー光造形(SLA)方式の3Dプリンタは、タンクに樹脂を溜め、タンクの下からガラス平板を介してレーザーを照射するものがほとんどで、樹脂をガラス板から剥離する際に造形中の微細構造が壊れてしまう欠点がありました。
「RECILS」は同じSLA方式ですが、回転する円筒ガラスが液面板と造形物の剥離を自動的に行うため、微細な造形が壊れることを防ぎ、高解像度と高速造形を両立しています。これまで造形が困難だった外寸10cm前後の手のひらサイズの三次元立体構造の造形が可能となりました。
また、造形解像度が造形サイズに影響することがないため、造形サイズが大きくなっても高い解像度を維持できます。高周波伝送用導波管などの無線通信部品、マイクロチップなどの化学・バイオ向け部品、ハイブリッドロケット燃料などの宇宙産業部品、完全中空構造の軽量構造体など、幅広い産業領域の研究・開発活動に役立つことが期待されています。

概要図

◆ ターゲットユーザー

3Dプリンタを使っての造形に関心のある製造業者、サブミリ波伝送用(通信用)コンポーネント研究機関・関連メーカー

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

3Dプリンタによる造形サービス市場規模(国内):約100億円(2021年)
※ここ数年は年率100%近い伸びが予測される

◆ 関連サイト等

https://www.photontech-innov.com

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●高精細光造形技術(高速・高解像度の3Dプリンタ「RECILS」による高精細なプラスチック製品・部品の試作・造形)
    :三尾典克、添田建太郎(東京大学)

◆ その他の貢献等

収益の一部が拠点に還元

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●特願2016-187194 (平成28年9月26日)、光造形のデータ作製方法、発明者:安河内裕之、出願人:東京大学
  • ●特願2017-109525 3Dモデル生成装置、3Dモデル生成方法、3Dモデル生成プログラム、構造物及び構造物を製造する方法、出願人:東京大学
  • ●PCT/JP2018/021161 3Dモデル生成装置、3Dモデル生成方法、3Dモデル生成プログラム、構造物及び構造物を製造する方法、出願人:東京大学

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

これまで困難だった高解像性を必要とする三次元立体構造の造形が実現できるようになり、幅広い産業領域の研究・開発に寄与します。

◆ 関連するSDGs・社会課題

IT
生産性向上


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