慶應義塾大学(ビジョン3)
慶應義塾大学COI
2021年6月発表
五輪史上初のリサイクルプラスチックを素材とした表彰台です。東京2020組織委員会が実施した市民参加型「みんなの表彰台プロジェクト」の一環として製作されました。東京2020大会エンブレムのデザインをモチーフとし、全国から回収されたリサイクルプラスチックを素材として使用しました。
慶應義塾大学COIが製造設計を行い、複雑な幾何学形状を三次元立体レリーフにする3Dプリンティング技術、再生素材に適した製法を開発し、試作から量産までを一気通貫でコントロールすることで98台の表彰台が完成しました。
製作時に余った材料、ロスした材料で、コロナウイルス対策用フェイスシールドを約1万個製作し、全国のろう学校に寄贈しました。
複雑な形状でも高品質に製造でき、低コストで試作可能な3Dプリンティング技術によって、より自由度の高いデザインを可能にしました。さらに、再生素材を材料とし、製造過程でゴミをほぼ出さないため、環境コストにおいても優位性が高いモノづくりを実現しました。
高度なデザイン要件とサステナビナリティ性の両立が求められるイベントやスポーツ大会の事業者
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https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2021/7/12/210712-2.pdf
五輪の舞台で3Dプリンティングの高い技術とサステナビリティへの貢献を広く世界へ発信し、資源循環型社会・脱炭素社会を前提とした新しい製造モデルへの転換に寄与しています。