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低温で焼成が可能な電子デバイス製造用インク
製品名銀ナノ粒子インク(製品名:F・Nano IJ100 / IJ200)

◆ 中核機関名

山形大学(ビジョン3)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

富士フイルム和光純薬株式会社
株式会社フューチャーインク(COI 発ベンチャー)

◆ 発売時期

 2019年4月

◆ 製品・サービスの概要

低温焼結型の銀ナノ粒子を有機溶媒に分散させた銀ナノ粒子インクで、富士フイルム社製マテリアルプリンターDMP-2850に最適化されています。株式会社フューチャーインクが開発・製品化、富士フイルム和光純薬株式会社が販売しています。

◆ 製品・サービスの特徴

120℃以下での低温焼成が可能でありながら、10μΩ㎝の低抵抗という高い導電性が実証されています。
このため、高精細インクジェット印刷装置に適用でき、銀ナノ粒子インクの溶媒を変えることによりインクの表面エネルギーを制御し、用途に合わせた線幅にすることが可能です。

概要図

概要図

◆ ターゲットユーザー

印刷装置メーカー、フィルムデバイスを製造するメーカー

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

現時点では研究開発用途が中心のため不明

◆ 関連サイト等

http://www.futureink.co.jp/
https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/category/01412.html

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●微細インクジェット印刷に適応できる銀ナノ粒子インク(低温焼結性があり、高精細インクジェット印刷装置に適用)
  • ●銀ナノ粒子インクの表面エネルギー制御
    :時任静士、熊木大介(山形大学)

◆ その他の貢献等

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●特許 6083623 (2017.2.3)「銀ナノ粒子及び銀ナノ粒子インク」
  • ●Tomohito Sekine, Kenjiro Fukuda, Daisuke Kumaki, and Shizuo Tokito, "The effect of mechanical strain on contact resistance in flexible printed organic thin-film transistors", Flexible and Printed Electronics, 1, 035005 (2016)

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

さまざまな基板上に微細なデバイスを描く手段を提供し、電子製品の作成可能性の幅を広げています。

◆ 関連するSDGs・社会課題

IT


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