慶應義塾大学(ビジョン3)
ラピセラ株式会社
JSR株式会社
東名ブレース株式会社
2021年5月(全国リリース開始)
一人一人の身体や要望に最適化された治療用インソールを3Dプリンティングで製造販売する、義肢装具士向けのクラウドサービスです。ユーザーは専用アプリケーションで形、厚さ、硬さなどを設定し、そのデータをクラウドに保存・発注、ラピセラ社が3Dプリンタで製作します。
材料素材と3Dデータ処理技術の面では慶應義塾大学と化学メーカーのJSR株式会社が共同研究を行い、触感、通気性、重量を自在に変化させることのできる単位格子と、それを連続的に分布させ、形状内部に配置することのできるデータ設計技術を開発しました。
従来のインソール製作は、部位ごとに触感や機能の異なる複数の材料を手作業で組み立てる必要がありました。本サービスでは、単位格子を3Dラティス構造で構成することで、単一の素材で異なる硬さや柔らかさ、通気性、重さなどの機能が分布したインソールを一体的に製作できます。
義肢装具士にとっては組み立ての手間がなくなり、Web上で手軽に高品質のインソールをデザインできます。また単一素材であるため、製作現場では材料廃棄時のリサイクルがスムーズに行えます。
義肢装具士
国内で実働する義肢装具士:約3,000名
https://rapithela.co.jp/elabo/
https://rapithela.co.jp/
手作業で培われてきた義肢装具技術を最新のデジタル技術でより多くの人に提供できます。また事業化の過程で、国内の地域によって義肢装具士が不足している社会課題が可視化できました。