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いつまでも自分で歩きたいという想いをサポートするロボット
製品名歩行トレーニングロボット Walk training robo

◆ 中核機関名

名古屋大学(ビジョン3)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

パナソニック株式会社

◆ 発売時期

2021年4月

◆ 製品・サービスの概要

多くの日常生活行動の起点となる「歩く力」を鍛えるため、歩行量が減少しがちな高齢者に、安全で効果的な歩行運動を提供し、自立した生活維持を目指すトレーニングロボットです。
ハンドルを押す力をAIが解析し、一人一人に最適化した運動負荷を調整し、効果的なトレーニングを提供します。また、歩行状態を自動記録し、結果をフィードバックすることでモチベーションを向上させます。
施設利用では、トレーニング結果を各種申請書式で出力でき、スタッフの手間を軽減し適切な訓練の策定・評価を支援します。
現在日本と中国の市場に展開しています。

◆ 製品・サービスの特徴

個人に最適化されて、自由に歩き回れる歩行運動を伴う有負荷の装置は今までになく、高齢者施設の自立支援型介護に有用です。運動意欲を引き出す工夫として、補助器具に見えない形状などデザイン面にも配慮します。また、声がけや分かりやすいグラフでのフィードバック機能も搭載し、歩行量の増加を促します。安全面ではパーソナルケアロボット(生活支援ロボット)の安全性に関する国際規格ISO13482を取得しています。

概要図

◆ ターゲットユーザー

デイサービス施設、老人保健施設、病院の回復期病棟などでリハビリを行う高齢者(要支援1-2、要介護1-2、廃用・フレイルの改善と予防が必要な方)、歩行訓練を支える介護サービス従事者

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

高齢者リハビリ支援・自立支援ロボット市場:130億円(2025年)
対象人数:要介護度1-2、要介護1-2の方(約450万人)
     および廃用・フレイル・予備軍の方:約1,000万人
対象施設:通所介護施設、老人保健施設、有料老人ホーム、病院等

◆ 関連サイト等

https://tech.panasonic.com/jp/walk_training/
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/04/jn210427-3/jn210427-3.html

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●荷重センサ技術/人機械協調制御技術/認知科学に基づく機能向上技術
    :新井史人、丸山央峰、山田陽滋、間瀬健二(名古屋大学)

◆ その他の貢献等

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●特許(国内・海外)「歩行支援ロボット及び歩行支援方法」、出願人:パナソニック株式会社、2021/5
  • ●Gait Phase Estimation Based on User–Walker Interaction Force(applied sciences)
  • ●産学官連携によるロボット開発――現状と展望(理学療法ジャーナル Vol.55 No.4)

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

ロボットを利用したトレーニングにより歩行運動へのモチベーション向上に寄与し、歩行量増加が高齢者の日常生活の活発化、フレイル予防、社会における自立度の維持に貢献します。

◆ 関連するSDGs・社会課題

高齢社会
長寿命化


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