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電池切れしない生体センサの実現により見守り・働き方を改善
製品名マイクロ波給電システム

◆ 中核機関名

京都大学(ビジョン1)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

パナソニック株式会社

◆ 発売時期

2022年2月

◆ 製品・サービスの概要

IoTセンサ等の小電力デバイスへのマイクロ波給電システムです。これまで、京都府相楽郡精華町役場において実証実験を行い、温湿度などの環境センサ、人が身に着けたウェアラブルセンサへのマイクロ波給電の実証試験を行いました。人が身に着けた状態でも高効率に動作するアンテナ、回路技術を開発しています。
このマイクロ波給電システムを活用することで、配線や電池交換・充電を気にすることなくさまざまなセンサに活用することができます。

◆ 製品・サービスの特徴

競合するマイクロ波給電システムは出力が大きく、人体や他の電子機器に対する影響への懸念から、現状の法規制下では人が存在する環境では使用できません。本システムでは人が存在しても送電できる小電力送電において、数m距離での電力伝送を実現しており、人が身に着けているセンサへの給電が可能です。これにより電池交換、充電作業が不要な生体センサを実現します。

概要図

◆ ターゲットユーザー

生体センサなどのIoTセンシングサービスを提供するセンサメーカー、サービスプロバイダー

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

1,500億円(2025年見込み)
※在宅医療・介護サービス向け無線給電システムの利用者30万人、システムの目標価格5万円と想定

◆ 関連サイト等

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●無線による電力供給システム(電源ケーブルの接続や金属電極の接触を行わずに、電力を伝送する)
    :谷博之(パナソニック株式会社)
     篠原真毅(京都大学)

◆ その他の貢献等

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●特願2020-096936 複数受電機への無線電力伝送システム及び方法
  • ●特願2020-096962 脈拍検出装置
  • ●特願2019-049606 生体情報特定システム及び方法

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

電池切れを気にすることなく人の生体情報を常時センシングし、在宅勤務時と出社勤務時、日常生活の中での健康状態やストレスを可視化することで、生活習慣や働き方の改善に貢献します。

◆ 関連するSDGs・社会課題

高齢社会
人材不足


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