大地震の時でも安定的に透析治療を提供
製品名災害用透析装置

◆ 中核機関名

京都大学(ビジョン1)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

ニプロ株式会社

◆ 発売時期

2017年2月

◆ 製品・サービスの概要

大地震等の災害にも対応可能な透析装置をコンセプトとした、医療施設のカウンターに完全固定が可能なカウンター設置型の多用途透析装置です。

売上高:1,400万円(2020年度)

◆ 製品・サービスの特徴

強靭なボルト・ナットで透析用カウンターと完全に固定でき、震度6強の地震発生時にも移動・転倒しません(※)。
バッテリー内蔵で、停電などの緊急時においても安全かつ自動で返血作業(治療中、血液回路やフィルター内などの体外に出ている血液を患者体内に戻す作業)が可能です。
離れた場所からも数値を確認可能な大型ディスプレイに視覚・聴覚・触覚を刺激する振動パネルを採用しています。
補液ポンプを搭載し、オンラインHDF(血液透析治療)にも対応可能です。
(※)大きな縦揺れと横揺れが急に発生し短時間で収まる阪神淡路大震災の振動試験と、長時間縦揺れと横揺れが続く東日本大震災の振動試験を実施し、どちらの振動試験においても装置が移動・転倒しないことを確認しました。

概要図

◆ ターゲットユーザー

病院・クリニックにて血液透析治療を受ける慢性透析患者

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

日本国内の透析装置稼働台数:14万1,520台
慢性血液透析患者数:34万4,640人(2019年)

◆ 関連サイト等

https://www.nipro.co.jp/news/document/170126.pdf
https://www.nipro.co.jp/

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●大震災(震度6以上)を想定した透析装置の設置技術(透析室のカウンターに固定)
    :柳田素子、塚本達雄(京都大学)   
     斎尾英俊(ニプロ株式会社)

◆ その他の貢献等

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●西岡敬祐、塚本達雄、北岡有喜、柳田素子、「個人向け健康医療福祉履歴管理PHR:personal health record)システムを用いた災害時対策を含む透析患者情報管理」、第60回日本透析医学会学術集会・総会、口演(WS-03-10)、横浜、2015/6/26

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

地震対策に特化した透析装置により、大地震やそれに伴う停電発生時にも安定的に透析治療を提供できる環境を構築しました。

◆ 関連するSDGs・社会課題

震災
耐震


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