京都大学(ビジョン1)
パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
2017年8月
再生医療や創薬研究に使用するiPS細胞の培養を自動で行う装置です。細胞の増殖培養から継代(※)までを完全自動化しています。
(※)細胞の株分け・増殖した細胞を新しい培養皿に移し替えること
売上高:7,000万円(2021年度見込み)
再生医療また創薬研究には、安定したiPS細胞を継続的に用いる必要がありますが、高度な培養技術の習得や頻繁な培養液の交換等は研究者、技術者への大きな負担となっていました。
このように、熟練した研究者の手作業が求められているiPS細胞の培養を自動化し、熟練者の培養手技をもとにしたロボットによる正確な作業で、スキルのばらつきや汚染リスクを低減しています。装置は実験室に設置しやすいコンパクトサイズで、ユーザーのニーズに合わせて装置をカスタマイズ可能です。
細胞培養に関する研究を行う大学、研究所、企業
再生医療周辺産業のグローバル市場規模:5.2兆円(2030年予測)
https://news.panasonic.com/jp/stories/2018/55493.html
http://www.coi.kyoto-u.ac.jp/report_arch/201708_03
iPS細胞を用いた研究・実験を展開していくための土壌を整えました。研究者自らが培養や培養技術の習得に時間を割く必要がなくなり、他の研究等に時間などのリソースを割けるようになりました。