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ミリ波レーダによる非接触見守りセンシング・ソリューション
製品名VitaWatcher(ビタウォッチャー)

◆ 中核機関名

京都大学(ビジョン1)

製品・サービスの概要

◆ 関連企業

丸文株式会社
株式会社マリ

◆ 発売時期

2021年2月

◆ 製品・サービスの概要

対象者の位置を特定し、呼吸・心拍を遠隔から非接触で計測できる小型かつ安価なレーダセンサで、生体信号取得研究用機器になります。
布団や衣服を透過する79GHz帯のミリ波レーダ(技術基準適合証明取得済)と微細体動情報取得ソフトウェアで構成され、約5m以内の安静状態の対象者を自動検出し、独自の解析アルゴリズムにより皮膚表面の微細な変位から呼吸や心拍を推定します。また、個人差のある呼吸周期と位置情報をもとに、近くに集まった複数人を区別して計測する技術を開発中です。
今後は、保育園や介護施設での利用を見越して、乳幼児や高齢者の窒息などの異常を検知する見守りセンサの機能を備える予定です。
売上高:1,400万円(2021年度見込み)

◆ 製品・サービスの特徴

衣服に取り付ける接触型センサやマットレスに敷くシート型センサに比べて、設置・着脱や消毒の手間が不要となります。またカメラを利用した非接触のセンサに比べて高精度で、プライバシーを保護しつつ空気のようなさりげない見守りを可能にします。
市販の高感度の広帯域レーダを用いて、遠隔からリアルタイムで高精度に心拍数と呼吸数を計測できる製品で、心拍間隔まで計測したのは世界初の成果になります。また、本製品を発展させ、高精度で心拍間隔を測定可能なプロトタイプを製作しました。

概要図

◆ ターゲットユーザー

企業・研究機関で生体信号取得研究に携わっている方

ターゲットユーザー

◆ 市場規模

ワールドワイドにおけるヘルスモニタリングデバイス
循環器系疾患+睡眠障害+ストレスの3分野の合計:
1,110万ユニット/2,780億円(2020年)
3,820万ユニット/8,462億円(2025年見込み)

◆ 関連サイト等

https://www.marubun.co.jp/press/20210226miriha.pdf
https://marisleep.co.jp/wp/pdf/VitaWatcher.pdf

COIプログラムの寄与

◆ 技術面での貢献

  • ●生体情報センシング技術(遠隔から非接触で高精度に心拍数および呼吸数を計測する)
    :阪本卓也、佐藤亨(京都大学)

◆ その他の貢献等

  • ●特許料が拠点に還元

◆ 知財・論文・発表等の成果

  • ●Vital information acquisition apparatus and method 2021/3 PCT/US21/20315
  • ●Noncontact measurement of autonomic nervous system activities based on heart rate variability using ultra-wideband array radar. Takuya Sakamoto and Kosuke Yamashita. IEEE Journal of Electromagnetics, RF, and Microwaves in Medicine and Biology 10.1109/JERM.2019.2948827 2020/9

社会経済的な効果

◆ 人や社会への影響

対象者の位置や呼吸の状態を画面で確認でき、介護や見守りに関わる負担を軽減します。新型コロナウイルス感染症の自宅療養者や睡眠時無呼吸症候群の症状悪化の早期発見にも貢献します。

◆ 関連するSDGs・社会課題

IT
高齢社会


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