広島大学(ビジョン2)
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2021年12月
脳活動を直接測定することで、モニターの「ワクワク度」を可視化し、主観の奥にあるヒトの脳の本音に迫る技術です。多くの企業の商品開発の過程では、その開発中の製品評価のためにモニター調査がよく用いられますが、回答が本心であるとは限りません。
感性メーター(ワクワクメーター)は、モニターの脳活動を直接測定することで、主観の奥にあるヒトの脳の本音をリアルタイムかつ簡便に定量評価することができます。
脳科学や心理学の分野ではValence(感情価)とArousal(活性度)の2軸で感情を評価していますが、時間の概念を含むExpectation(期待感)という3軸目を加えることで“感性”の方程式を開発しました。対応する脳活動を測定し、主観回答に依存せずに定量評価可能な「ワクワク感」の脳波指標を特定します。これにより、ワクワク感の数値化とともに、時間分解能の高さを活用したリアルタイムでの可視化を実現しました。
また、感性の個人差を反映する性格傾向に着目し、3つの性格タイプに分類した開発を進めたところ、各々の性格傾向に応じたワクワクの方程式や脳波指標の最適化が可能となりました。
製品評価(商品画像、広告など)、経時的評価(動画広告、映画など)、高齢者ケア(認知症、介護など)、メンタルヘルス、多人数エンタメ(スポーツ観戦、芸術鑑賞)ほか
ブレイン・コンピュータ・インターフェース市場:約1,979億円(2024年予測)
ニューロフィードバック市場:約1,726億円(2026年予測)
https://www.youtube.com/watch?v=Llt3Jx6QUEE
本音や無意識で感じている興味度を定量的に可視化できるようになり、製品開発や商品・サービスの質の向上、医療・介護での感性コミュニケーションの活性化が可能となりました。