nanotech2024に出展しました。
JST保有のナノ材料・ナノデバイスに関する厳選技術を紹介しました。
知的財産マネジメント推進部は、ライセンスによる技術移転を見据えて2024年1月31日(水)~2月2日(金)に東京ビッグサイトで開催された「第23回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議(nanotech2024)」に出展しました。JSTが保有する特許等の中から、ナノ材料・ナノデバイスに関連する厳選した技術を紹介しました。
今回は、ナノワイヤ水素ガスセンサ、熱電変換材料・装置、非相反メタマテリアルによる漏れ波アンテナ、ナノシート化の技術に関する展示を行いました。
なお、展示会開催と並行して、オンライン展示も行いました(2024年2月29日(木)まで)。
■ nanotech2024出展概要
- 【会期】
- 2024年1月31日(水)~2月2日(金)
- 【会場】
- 東京ビッグサイト 東ホール(JSTのブースは東4ホール、小間番号は4F-04です。)
- 【公式WEBサイト】
- https://www.nanotechexpo.jp/main/
- 【来場事前登録】
- 【ビジネスマッチングシステム】
- nanotech2024では事前商談アポイントのためのマッチングシステム(特許第5843841号)が用いられております。
本システムは、事前に出展者および来場者が基本情報を登録し、目的に合った交渉相手を検索の上、面談を申し込むことができるシステムです。
■ 出展技術のご紹介
整理番号 | 技術の名称 | 代表発明者・所属 | 技術の概要 | 国際公開番号 |
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1 | 加熱不要で高速応答・回復! ナノワイヤ水素ガスセンサ | 真島 豊 (東京工業大学) |
Pdナノワイヤに電位をかけると水素吸蔵量に依存した電流が流れる(あるいは抵抗値が変化する)。
Pdは水素吸蔵金属ではあるがナノワイヤに発生する超高圧の内部応力のため水素原子がワイヤ内部に入り込めずワイヤ表面でのみ吸収、放出が行われる。このため、室温で動作する高速応答・回復可能な水素ガスセンサが実現する。 |
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2 | 熱電変換材料とそれを有する熱電変換装置~室温環境においても感度が高いデバイスを発明~ | 山田 鉄兵 (東京大学) |
温度に応じて分子を捕捉するホスト分子・プロトン付加する錯体分子・相転移によりpHを変えるポリマーを利用して熱電変換材料の特性を向上させた | |
3 | 非相反メタマテリアルによる漏れ波アンテナ | 上田 哲也 (京都工芸繊維大学) |
電磁波の波長に比べて十分小さなサイズの構成要素からなるメタマテリアルのうち、伝搬方向により透過係数が異なる非相反メタマテリアルは、表と裏で屈折率が正負入れ替わる性質をもちます。この非相反メタマテリアルを共振構造に適用すると、共振器内の電磁界分布の位相勾配を自由自在に動的制御でき、さらに漏れ波アンテナへ応用することにより、小型で高効率、ビームスクイント低減、偏波面回転操作機能を兼ね備えます。 | |
4 | 様々な材料をナノシート化する方法 ~超膨潤ラメラ相を利用するナノシート化『TRAP法』~ | 内田 幸明 (大阪大学) |
超膨潤ラメラ相を反応場としてナノシートを製造する『TRAP法』を開発しました。この方法は、金属、金属酸化物、ゼオライト、MOF等の様々な材料を、極薄のシート状粒子を調整することができます。この方法は専用の装置や大きなエネルギーも必要としません。今般、従前ナノシート化が難しかった種類の導電性高分子への展開もできましたので電子材料等への展開を期待しています。 |
※ご関心がある方は是非下記お問い合わせ先までご連絡ください。
〒102-8666 東京都千代田区四番町5-3 サイエンスプラザ
国立研究開発法人科学技術振興機構
知的財産マネジメント推進部 知財集約・活用グループ
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