イノベーション・ジャパン2020に出展しました。
JST保有のバイオ・医療分野に関する厳選技術を紹介しました
知的財産マネジメント推進部は、弊機構主催のイノベーション・ジャパン2020に出展しました。JSTが保有する特許等の中から、厳選した技術を紹介しました。
皆様のお役に立つ技術があれば幸いです。少しでも気になる技術があれば、下記までお問い合わせください。
■ イノベーション・ジャパン2020出展概要
- 【会期】
- 2020年9月28日(月)~11月30日(月)
- 【公式WEBサイト】
■ 出展技術のご紹介
No. | 技術の名称 | 代表発明者・所属 (researchmap) |
技術の概要 | 国際公開番号 /登録番号(日本) (各種公報) |
関連資料 |
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1 | 高耐熱性Co基合金をAM技術により製造可能とする粉末等材料の新事業 | 石田 清仁 (東北大学) |
従来、ガスタービン分野、自動車・航空宇宙産業では、耐熱性、耐摩耗性に優れた材料が求められていた。有力な材料としてCo基合金が期待されていたものの、γ‘析出の得られないCo基合金は構造材としての機械的強度面で、γ’-Ni3(Al, Ti)相析出による強化が可能なNi基合金に比べて劣る特性となっていた。 発明者らは、Co-W-Al三元系合金においてγ‘-Co3(W,Al)相が析出することを発見、高温でも高強度な特性を有する金属間化合物(Co3(Al, W))を分散したCo基合金の開発に成功した。これにより、Co基合金においても高強度化が実現することとなった。 今回、三菱パワー株式会社は、同Co基合金を、AM(Additive Manufacturing)技術により製造が可能な粉末・ワイヤーを開発、AM産業市場における新たな展開を開始した。 |
WO2007/032293/ 特許第4996468号 WO2007/091576 |
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2 | DNAポリメラーゼの不可逆的阻害剤 | 阿部 洋 (名古屋大学) |
発明者はウイルス感染症治療薬、抗がん剤等として有効なDNAポリメラーゼ阻害剤を開発した。この阻害剤は新規の作用機序を持ち、薬剤耐性HIVウイルスに対し既存薬の10倍以上の抗ウイルス活性を示した。 | WO2019/172394/ 特許第7266896号 |
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3 | 抗体に酵素作用を持たせる革新的手法と将来展望 | 一二三 恵美 (大分大学) |
抗体軽鎖を一つの分子として単独に取り扱うことにより、完全抗体の形ではマスクされていた抗原分解活性が存在することを見出した。スーパー抗体酵素と命名した当該軽鎖は、単独で標的タンパク質と特異的に結合し天然酵素に近い活性で分解する。 さらに既存の抗体軽鎖の可変領域の一部を欠失・置換させることで酵素活性を発現させることが分かった。 |
WO2021/015237 | |
4 | 「スキャンレス」共焦点レーザー顕微鏡 | 安井 武史 (徳島大学) |
高精度に制御された広帯域(離散)スペクトルを有するという光コムの特徴を利用し、イメージ情報を光コムにスペクトル重畳させることで、スキャンレスでのイメージングが可能となった。この発明により共焦点振幅イメージと共焦点位相イメージが同時に取得でき、試料の蛍光イメージも高速に取得可能である。 | WO2019/031584/ 特許第7079509号 |
※掲載技術にご関心がある方は、是非下記お問い合わせ先までご連絡ください。

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