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大学発ベンチャー表彰2018 受賞者一覧

文部科学大臣賞

企業名
 株式会社マテリアル・コンセプト
代表者氏名
小池 美穂(代表取締役社長)
支援大学
東北大学 未来科学技術共同研究センター 教授 小池 淳一
支援企業
株式会社産業革新機構 ベンチャー・グロース投資グループ ヴァイスプレジデント
松藤 洋介
事業内容
各種電子機器に用いられる微細配線を印刷法で形成することができる配線材料の開発・製造・販売。
会社概要
当社は、2013年に設立された東北大学発のベンチャーである。AI・IoTによる社会変革を目指して電子機器の高性能化と高集積化が不可欠となる中、当社の「MC銅ペースト」は多様な用途において優れた性能を有し、低コスト・省エネ・低環境負荷プロセスの実現を可能にした。今後は、産学連携をより進化させるとともに、情報、エネルギー、医療分野にも進出して世界企業に成長し、地域に雇用を創出する。
大学による支援内容
当社の起業は、震災復興を目指して東北大学小池研究室が取り組んだ研究成果が基になっている。研究室スタッフは創業時から技術顧問として分析・技術指導などを行って当社の開発に密接に関わりを持ち貢献して頂いている。
企業による支援内容
素材領域のアーリーステージへの投資として大きなチャレンジをしてくれた。マイルストーン管理、事業計画策定等の助言をしながら、経営方針については当社の裁量に任せるなど、バランスの良い支援を頂き、また、パートナーの紹介でも多大な支援を頂いている。
受賞理由
電子材料・基板配線向け材料を一新しうる新たな材料技術を、産業革新機構の支援を得ながら、事業会社とのアライアンスを構築する等、外部機関との連携を活かして事業化を進めている点が高く評価された。身近な電子機器への活用も期待される産業上のインパクトの大きな技術を実用化し、大きく成長することが期待される。

経済産業大臣賞

企業名
 株式会社エイシング
代表者氏名
出澤 純一(代表取締役)
支援大学
岩手大学 理工学部 准教授 金 天海
事業内容
独自の機械学習アルゴリズムDeep Binary Treeを用いたソリューションの開発・提供事業
会社概要
創業者の出澤と金は早稲田大学在学中より機械学習を機械制御へ応用する研究を行っており、12年の研究機関を経てDeepBinaryTree(DBT)という独自の機械学習アルゴリズムを開発した。2016年に創業されたエイシングはDBTを中心とした機械学習アルゴリズムを用いてアプリケーション開発を行う。機械制御に関する研究室を中心として岩手大学以外にも様々な大学との共同研究を行っている。
大学による支援内容
取締役CTOの金が岩手大学で准教授として勤務しており、金研究室をはじめとする研究室と共同研究を行っている。また代表取締役の出澤も同大学の博士課程後期に在籍し、新た機械学習アルゴリズムの研究・開発を行っている。
受賞理由
組込に対応する軽くて速い機械制御用のAIという既存の主流のAI技術とは異なる独自技術と複数の事業会社を巻き込み着実に実証を進めている点が高く評価された。製造業のスマート化やIoT向けのエッジデバイス等において活用が期待される技術であり、応用分野も多岐にわたり、今後大きく成長することが期待される。

科学技術振興機構理事長賞

企業名
 ストリームテクノロジ株式会社
代表者氏名
山際 伸一(代表取締役)
支援大学
九州工業大学 大学院情報工学研究院 教授 坂本比呂志
事業内容
ストリームデータ圧縮技術のシステム開発を中心に情報通信機器のハード/ソフトの製造・販売を行う。
会社概要
代表の山際が所属する筑波大学からの大学発ベンチャーとして2015年8月創業。JSTさきがけでの九工大坂本教授との共同研究を通じ発明したストリームデータ圧縮技術を市場展開する。2015年、2016年Embedded Technology/IoT展「特別賞」を連続受賞、第4回常陽ビジネスアワードグランプリ、第5回IoT Lab Selectionファイナリスト、と多数受賞。ファブレスハードベンダとして成長している。
大学による支援内容
基軸となる技術の研究開発および知財化を筑波大学と九州工業大学が協働した。ストリームデータ圧縮技術の知財は両大学が共同で保有し、国内/USの特許が成立している。筑波大学国際産学連携本部は起業にあたり、アントレプレナーシップ教育、知財戦略、資金調達、事業展開などの支援を行った。
受賞理由
指数関数的に増加し、今後も増加し続けることが予測されるデータ量への対応という重大な社会課題を解決しうる、超高速データ圧縮という独自技術が高く評価された。データセンター、自動車、IoT機器と応用範囲は広く、すでに事業会社との社会実装に向けた取り組みも始まっており、今後大きく成長することが期待される。

新エネルギー・産業技術総合開発機構理事長賞

企業名
 株式会社ナノルクス
代表者氏名
祖父江 基史(代表取締役社長)
支援大学
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門 主任研究員 永宗 靖
事業内容
暗視カメラ等の電子機器及び電子機器システムの開発、設計、製造及び販売業務
会社概要
ナノルクス社が取り組むのは、世界初めての産総研で開発された「赤外線カラー暗視技術」の事業化である。カラー暗視技術は、これまでモノクロでしかとらえられなかった真っ暗闇での映像を、赤外線のみでカラー撮影を可能とする世界唯一の汎用映像技術である。多くの場合、「暗くて見えない」というのは自然現象としてあきらめられてしまっているが、実は、夜間の交通事故や暗闇での犯罪など大きな社内的問題を引き起こしている。カラー暗視技術を用いれば、真っ暗闇でも昼間のようなカラー撮影ができ、暗くて見えなくて困っている人々の役に立つことができる。
大学による支援内容
当技術の発明者である永宗靖氏は、単なる技術の提供者ではなく、ベンチャー企業を本気で成功させようとする姿勢を貫いている。さらに、技術の所有者としての産総研は、独占的特許許諾を当社に与えてくれたので、権利上安心して事業の進展に注力できる。また、日本国内の企業と協業が必要になった際には、産総研の様々なネットワークを生かし、当該企業への働きかけも積極的に行ってくれた。
受賞理由
暗くてもカラー撮影できるという応用範囲の広い独自技術と資金調達も含めグローバルに連携を実施し、日本発の技術を広く世界へ展開しようとしている点が高く評価された。安心・安全への要求は今後も増大することが見込まれ、社会インフラ、警備、医療、車載等、生活に密着した製品への搭載により、大きく成長することが期待される。

日本ベンチャー学会会長賞

企業名
 iHeart Japan 株式会社
代表者氏名
角田 健治(代表取締役)
支援大学
京都大学 iPS細胞研究所 教授 山下 潤
事業内容
iPS細胞から心血管系細胞を作り出す技術を応用した再生医療製品の開発
会社概要
京都大学の研究成果を応用した再生医療製品を実用化し、重症心不全患者が心臓移植を受ける必要が無い社会を作ることを目指している。iPS細胞から作り出した心血管系細胞で構成された細胞シートの発明と、ハイドロゲル粒子を用いて細胞シートを積層した多層体の発明を京都大学から譲り受け、日本を含む主要国で特許を得た。臨床研究と治験を計画しており、臨床応用が目前に迫る段階まで開発を進めて来ている。
大学による支援内容
京都大学iPS細胞研究所及び京都大学心臓血管外科の協力を得て、iPS細胞から作った心血管系細胞を用いた再生医療製品の研究開発を行っている。
受賞理由
ベンチャーによる大学知財の強化、研究・開発・製造における大学、企業との連携等、外部機関との連携を活用し、iPS細胞製品の実用化という大きな挑戦を着実に進めている点が高く評価された。再生医療による心臓移植が必要な重症心不全患者の治療が叶えば、社会的インパクトは非常に大きく、今後大きく成長することが期待される。

アーリーエッジ賞

企業名
 Telexistence 株式会社
代表者氏名
富岡 仁(代表取締役CEO)
支援大学
東京大学/慶應義塾大学 舘 暲
支援企業
KDDI株式会社 ライフデザイン事業本部 ライフデザイン事業企画本部 ビジネスインキュベーション推進部 インキュベーション推進グループ 課長補佐 清水 智晴
事業内容
テレイグジスタンス®技術・VR・通信・クラウド・ハプティクスを活用した遠隔操作ロボットの産業への活用
会社概要
東京大学・慶應義塾大学にて長年研究されてきたテレイグジスタンスやロボティクス技術の産業化を実現し、劇的な変化を起こし、社会の生産を飛躍的に向上させる為に2017年に設立。2018年5月にはインターネットに対応した量産型プロトタイプMODEL HをKDDI社と共に発表。2020年の量産、その先の人工知能化させたテレイグジスタンスロボットの開発を目指している。
大学による支援内容
大学と独占ライセンス契約を締結し、舘暲東京大学名誉教授を中心とした研究者達が長年積み上げてきた研究成果・特許の使用権を頂いている。技術的な指導、優秀な学生のインターン派遣、共同出展など当社の成長に多大なサポートを頂いている。
企業による支援内容
KDDIが運営する事業共創プラットフォーム「KDDI ∞ Labo」への採択を通し、35社のパートナー企業や他スタートアップの紹介、省庁の紹介、イベントでの登壇やデモブース等の提供、共同研究開発、事業共創とあらゆる面でサポートを頂いている。
受賞理由
テレイグジスタンスという新しい概念に関する研究成果を、国際色豊かなチームやKDDIというパートナーの力を活用しながら、様々な企業を巻き込み、リアリティのあるアプリケーションに落としこんでいる。遠隔就労の可能性を大きく引き上げる取り組みや宇宙への展開など、実用化による大きな社会的インパクトの創出を期待したい。

アーリーエッジ賞

企業名
 モーションリブ株式会社
代表者氏名
溝口 貴弘(代表取締役CEO)
支援大学
慶應義塾大学 グローバルリサーチインスティテュート ハプティクス研究センター 特任教授 大西 公平
支援企業
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ アソシエイト 山下 紘史
事業内容
当社は慶應義塾大学によって確立されたリアルハプティクス技術のAbcCoreを通じた社会実装に取り組んでいる。
会社概要
リアルハプティクス(RH)技術とは人間が感じる感触や力加減を伝達・記録・編集・再実行する技術である。この技術を用いる事で機械がこれまで不得手としていた「やさしく」ものに触れる事が可能となる。当社はRH機能実装のため、ICチップ「AbcCore」を開発した。共同研究事業、チップ販売事業、知財ライセンス事業を通してRH技術を用いた応用製品実用化の支援を行なっている。
大学による支援内容
RH技術に関する基本知財は戦略的に慶應義塾大学が保有することとしている。モーションリブ株式会社とは実施許諾契約を締結することで、サブライセンスを含めRH技術を事業で利用可能とした。事業化活動を協働で推進しているほか、新たな基本知財を共同出願するなど事業展開の後押しを行なっている。
企業による支援内容
慶應イノベーション・イニシアティブは設立間もない時期より資金調達の他、経営全般の支援を実施してきた。担当者が定期的に直接オフィスでの支援活動を行なっているほか、展示会などでの活動支援やPR動画作成支援なども行なっている。
受賞理由
ロボットの優しい動きを可能にする力触覚技術の面白さに加え、モジュール化を達成しており、様々なロボットへの搭載を可能にしている。今後、ソリューション事業からモジュールの販売事業、力触覚データによるデータビジネスへの展開により、職人技の継承や生活環境へのロボットの普及という大きな社会的インパクトの創出を期待したい。

表彰式では受賞者からのピッチもございます。ぜひ会場までお越しください。

大学発ベンチャー表彰 来場事前登録(イノベーションジャパンへの事前登録がお済みの方)

大学発ベンチャー表彰 来場事前登録(イノベーションジャパンへの事前登録が未登録の方)

2017年度受賞者一覧は こちら

  • 来場事前登録(イノベーション・ジャパン2018事前登録未登録の方)
  • 来場事前登録(イノベーション・ジャパン2018事前登録済の方)

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  • イノベーション・ジャパン2018
  • JSTフェア2018

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