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発表会開催スケジュール


12:00
開場(参加受付は会場前にて11:30より実施いたします。)

12:00〜
ものづくりシーズの展示(発表研究者や関係者が常駐し、シーズの内容の解説を実施します。)

13:00~13:30 シーズ プレゼンテーション1
「天然ゼオライトを用いたSiCウエハの鏡面研削加工に関する研究」
(埼玉大学 教授 池野順一)

13:30~14:00 シーズ プレゼンテーション2
「アジャイル生産に向けた多軸複合加工機用製造支援システムの開発」
(東京農工大学 准教授 中本圭一)

14:00~14:30 シーズ プレゼンテーション3
「蒸気を利用したマグネシウム合金への層状複状水酸化物含有耐食性皮膜形成プロセスの開発」
「超はっ水性自己修復型耐食性皮膜形成技術の開発」
(芝浦工業大学 准教授 石崎貴裕)

14:30~15:00 シーズ プレゼンテーション4
「フォーム状電解質を用いた省液・低環境負荷型無電解めっき法」
(東京農工大学 教授 臼井博明)

15:30~16:00 シーズ プレゼンテーション5
「立ち上がり補助機能を併せ持つロボット型シルバーカーの開発研究」
(首都大学東京 教授 新田 收)

〜17:00
終了

ものづくりシーズ展示


今回の発表会では研究開発シーズに関する口頭プレゼンテーションだけではなく、シーズに関連した成果展示をあわせて開催します。

天然ゼオライトを用いたSiCウエハの鏡面研削加工に関する研究
埼玉大学 大学院理工学研究科 教授 池野 順一

<シーズの概要>
SiCはパワー半導体デバイス基板として有望であり、近い将来、自動車や発電所で多用されることが期待されている。しかし、デバイス基板として鏡面加工が必要であり、これに多くの時間とコストがかかっている。この問題を解決するためには、時間短縮が可能で安価に鏡面が創成できる研削砥石の開発が有効である。そこで本研究は、触媒作用のある安価なゼオライトをSiC鏡面創成砥石として活用できるか検証することにした。その結果、CMPにはまだ及ばないがナノレベルの鏡面創成が可能な特性を有していることがわかった。

<想定される用途>
半導体基板材料Si,SiC,GaNの仕上げ加工用砥石,アルミや銅,チタンなどの軟質金属材料の仕上げ用砥石,ステンレスなどの鋼材の仕上げ用砥石などの用途が期待される。

<研究者ホームページ>
URL:http://spe.mech.saitama-u.ac.jp/

●問い合わせ先
埼玉大学 オープンイノベーションセンター
コーディネーター 笠谷昌史
住所:〒338-8570 埼玉県さいたま市桜区下大久保255
Tel:048-858-3849 Fax:048-858-9419
E-mail:coic-sangakuアットマークml.saitama-u.ac.jp
URL:http://www.saitama-u.ac.jp/coic/

アジャイル生産に向けた多軸複合加工機用製造支援システムの開発
東京農工大学 工学研究院 准教授 中本 圭一

<シーズの概要>
先進的な材料や創造的形状を迅速に切削加工する、アジャイル生産の実現に向けた製造支援システムを開発した。対象とする多軸複合加工機は様々な機能を具備するが、多機能であるが故に様々な加工方法・手順が可能であり、所望の形状を得るための準備に時間を要し、加工機の能力も十分に活用できていない。そこで、経験や技能といった暗黙知に頼る工程設計や工具経路生成を形式知化し、切削加工の更なる高度化と他国産業との差異化を図る。


<想定される用途>
市販CAMシステムでは、加工箇所や加工順序の設定等の膨大な作業が使用者に求められている。このとき不可欠な工程設計も属人的な経験や知識に未だに強く依存しており、工程設計の自動化は多品種少量生産の高能率化に大きく寄与する。

<研究者ホームページ>
URL:http://www.tuat.ac.jp/~nakalab/



蒸気を利用したマグネシウム合金への層状複状水酸化物含有耐食性皮膜形成プロセスの開発
超はっ水性自己修復型耐食性皮膜形成技術の開発
芝浦工業大学 工学部材料工学科 准教授 石崎 貴裕

<シーズの概要>
密閉容器内にて、中低温,高圧下の条件でマグネシウム合金を水蒸気に晒すだけで耐食性皮膜を形成することができる。本プロセスの特徴としては、
(1)前処理工程が少ない、
(2)低環境負荷型のプロセスである、
(3)3次元的な複雑形状を有する材料に処理ができる、
(4)有害な廃液が出ない、
(5)密着性の高い皮膜を形成できる、
等が挙げられる。本技術の優位性は、ナノ結晶層の利用による皮膜の緻密性と層状複水酸化物(LDH)のアニオン交換能による腐食反応抑制機構を兼ね備えていることである。皮膜の緻密性により、材料表面への腐食を誘発する水分とマグネシウムの接触を大幅に低減できる。また、アニオン交換能を有するLDHを利用するため、腐食反応を促進するアニオン類(Cl-やSO43-等)をLDHのナノ空間内に捕捉することができる。


<想定される用途>
本技術は、金属材料に耐食性を付与するための蒸気を利用した表面処理技術である。本技術を適用したマグネシウム合金の用途としては、輸送機器や建築材の構造部材、電子機器類の筐体、車いすのパイプ等が挙げらあれる.


<研究者ホームページ>
URL:http://www.sic.shibaura-it.ac.jp/~ishizaki/

フォーム状電解質を用いた省液・低環境負荷型無電解めっき法
東京農工大学 大学院工学研究院応用化学部門 教授 臼井 博明

<シーズの概要>
従来のめっき液に替えて、多量の気体を含むフォーム状電解質の中で電気めっきを行った。これにより基材表面に発生する水素気泡が除去され、ピンホールが少なく、耐腐食性に優れたニッケル皮膜が形成された。
フォームめっきを用いると、皮膜の結晶粒径が減少し、膜の機械的強度が増大する効果も得られた。フォームを用いると実質的に使用するめっき液の量を削減できるために省資源であり、廃液も少なく、環境適合性の観点からも有益である。

<想定される用途>
電気めっきおよび無電解めっき一般。特に膜厚を削減しつつ被膜の耐腐食性および耐久性が要求される用途、あるいは電解液使用量の削減が必要となる用途。

●問い合わせ先
東京農工大学 大学院工学研究院応用化学部門
教授 臼井 博明
住所:〒184-8588 東京都小金井市中町2ー24ー16
Tel:042-388-7055 Fax:042-388-7055
E-mail: hirousuiアットマークcc.tuat.ac.jp
URL:http://kenkyu-web.tuat.ac.jp/Profiles/7/0000637/profile.html

立ち上がり補助機能を併せ持つロボット型シルバーカーの開発研究
首都大学東京 健康福祉学部 理学療法学科 教授 新田 收

<シーズの概要>

 運動機能低下のために日常的に介助を必要とする高齢者や筋力低下・脳血管障害後遺症による麻痺がある方を対象とした、起立・歩行をシームレスにアシストする電動車いすをベースとした装置である。  本装置は動力とセンサー及び機能的電気刺激装置を持ち、使用者の姿勢を感知することで使用者の残存機能を最大限に引き出しながら、立ち上りと歩行両方を一台でアシストする。

<想定される用途>
残存機能を最大限に活用して身体機能を維持するリハビリ機能をコンセプトに、在宅や施設での自立した生活を維持したいユーザーの日常生活で、ベッドやいすからの立ち上がりと屋内の移動に活用されることを想定している。  また、片麻痺患者の自立支援・リハビリ支援と目的としており、医療・リハビリでの応用も想定している。



<研究者ホームページ>
URL:http://www.tokyo-sangaku.jp/labo/新田-收-2/

●問い合わせ先
首都大学東京 URA室
主任URA 中西 俊彦
住所:〒192-0397 八王子市南大沢1-1
Tel:042-677-2759 Fax:042-677-5640
E-mail:nakanishi-toshihikoアットマークjmj.tmu.ac.jp
URL:http://www.tokyo-sangaku.jp/

お問い合わせ
JST産学連携展開部   TEL:03-5214-7519  受付時間10:00~18:00(土日・祝日除く)   Mail: entryアットマークjst.go.jp