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平成27年度採択開発課題(要素技術タイプ):3件

【最先端研究基盤領域】
新規近赤外蛍光団の開発と実用的蛍光プローブの創製
●チームリーダー/所属・役職
花岡 健二郎
東京大学
大学院薬学系研究科
准教授
●参画機関
●開発概要
本課題では、新規な近赤外蛍光団及び近赤外蛍光プローブを開発することで、生命科学や分析化学など幅広い基礎科学研究において有用となる蛍光試薬(蛍光プローブ)を提供することを目指す。特に650 nm から900 nm の近赤外領域の光は、低い自家蛍光や高い組織透過性など多くの利点があり、近年、マルチカラーイメージングにおける新たなカラーウィンドウとしても期待されている。本課題において開発する蛍光団は、これまでに汎用されてきた近赤外蛍光団であるシアニン色素と比較しても多くの優位性があり、国内外への大きな波及効果が期待される。

非同期計測による高周波電界の空間分布可視化技術の開発
●チームリーダー/所属・役職
久武 信太郎
大阪大学
大学院基礎工学研究科
助教
●サブリーダー/所属・役職
宮地 邦男
シンクランド株式会社
代表取締役社長
●参画機関
アークレイ株式会社
●開発概要
本課題では、自励発振器等から放射されるマイクロ波帯からテラヘルツ波帯の高周波電界の空間分布を、その発生源とは非同期で計測し可視化するための要素技術を開発する。本開発により、車の衝突予防システムへの搭載が進むミリ波レーダや、第5世代(5G)移動通信システム関連機器、あるいは、テラヘルツ波帯で動作するアンテナ集積デバイスを、それら機器が置かれるリアルシチュエーションの元で評価可能とするための基本技術が確立され、幅広い分野への波及効果が期待できる。

量子センシング方式を用いたポータブルNMR装置の開発
●チームリーダー/所属・役職
渡邊 幸志
産業技術総合研究所
電子光技術研究部門
主任研究員
●サブリーダー/所属・役職
櫻井 竜也
昭和オプトロニクス株式会社
技術部
マネージャー
●参画機関
慶應義塾大学
●開発概要
量子センシングという新しい技術であるダイヤモンド量子磁気センサーをコア技術とし、従来技術の延長線上では実現できない感度と分解能を持つ、新原理に基づくポータブルなNMR装置の開発を目指す。これにより、わずかな分子数でも検知可能なNMR装置を実現する。本開発により、将来的には1分子レベルでのNMR計測が見通せるようになり、ライフサイエンスにおける微量試料を対象とした分析装置の開発などに貢献する。また、材料開発など様々な分野にも適用可能であり、超高感度分析装置の突破口となる技術にすることを目的とする。


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