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SATREPSトークセッションで学生インターンが司会 サイエンスアゴラ2012
2012年11月10日(土) 〜11日(日) 日本科学未来館


ガボンプロジェクトのトークセッションに出演した、静岡県立大の松浦先生、学生インターンの石丸さん、留学生のバトリスさん(左から)


メキシコプロジェクトのトークセッションに出演した愛媛大の若松先生(左端)と留学生たち。右前が学生インターンの尾城さん


チュニジアプロジェクトのトークセッションに出演した筑波大の礒田先生(右端)ら。左前が学生インターンの守屋さん

11月10、11日、日本科学未来館で開催された「サイエンスアゴラ2012」。その中でひときわ賑わいを見せたのが、1階入り口近くのSATREPSブースで開かれたトークセッションでした。3つのプロジェクトの研究者、留学生を招待し、クイズを交えながらプロジェクトや研究フィールドの開発途上国のようすを紹介しました。司会を担当したのがSATREPSの学生インターンです。1月ほど前から直前まで準備や打ち合わせなどに奔走してくれたインターン3人に、苦労の数々をリポートしてもらいましたので、どうぞお楽しみください。

私が担当させて頂いたのは、ガボンのプロジェクト「野生生物と人間の共生を通じた熱帯林の生物多様性保全」です。
司会の仕事は、SATREPSの簡単な説明、クイズの景品配り、山口大の留学生であるパトリスさんの簡単な通訳をするというものでした。準備のため、静岡県立大の松浦直毅先生の研究室まで打ち合わせにお邪魔し、パトリスさんともSkype(スカイプ)で打ち合わせを重ね、組み立てを考えました。
サイエンスアゴラの対象が小中学生ということだったので、その歳の子供にも理解できるレベルでどういう話が展開できるか、というのが悩みの種でしたが、本番では松浦先生が野生動物の写真や、自らピグミーの儀礼を体験した写真を見せつつ、面白おかしく話してくださったので、子供にもある程度の印象を残せたと思います。
感動したのは、他にも興味深い展示が多かったのにも関わらず、声をかけられてなんとなく座った人のほとんどが最後まで熱心にセッションを聞いてくれたことです。プロジェクトに関わる研究者の話を直接聞き、質問までできるのは珍しいし、多くの人の興味を惹きつけられたのではないでしょうか。反省点は、子供が飽きることのないよう、説明の合間にクイズを差し込むなど構成を工夫できなかったことです。機会があればぜひまた挑戦してみたいと思います。
【国際基督教大学2年・石丸ゆきこ】

私は、メキシコのプロジェクト「オゾン、VOCs、PM2.5生成機構の解明と対策シナリオ提言共同研究プロジェクト」のトークセッションで、司会を務めさせて頂きました。
この研究は、愛媛大学とメキシコ国立環境研修センターが中核となって行っている研究です。私は司会者として「来場者が分かりやすく、かつ、楽しく学べるような雰囲気をつくりたい」と考えていたので、研究代表者の若松伸司先生と来場者が気軽にコミュニケーションをとれる雰囲気を作るよう、心がけました。また、来場者の多くはこの研究について聞くのが初めてだったので、限られた時間の中で如何にして伝えるかを悩みました。自分の中で理解することは周りに伝えることとは全く別のことと痛感もしました。
しかし、いざ素朴な質問が寄せられると、事前の打ち合わせ前に、さまざまな資料を読み込み、研究についての理解を深めていく中で浮かんできた「観測用に飛ばした気球の行方」のような疑問を、来場者も持っていることが実感できました。それからは、私自身も来場者の気持ちになってトークセッションを進めることができたように思います。次にこの様な機会がありましたら、事前にもっと教授や留学生の方と意見交換し、万全な態勢を作って臨みたいと思います。
【上智大学4年・尾城旺子】

私は、チュニジアのプロジェクト「乾燥地生物資源の機能解析と有効利用」を題材に、「地中海アロマの魅力を解明し、チュニジアを救え!」というテーマで、トークセッションの司会を務めさせていただきました。
司会者はセッションの流れをアシストするのが仕事です。しかし、料理を作るにも下準備やレシピを知ることが大変であるように、実際に大変なのは準備段階でした。まず、どのような材料があるのか、それを誰が受け取るのかを考えなくてはなりません。紹介したのは地中海アロマの研究なのですが、それがどんなものかを知るために研究代表者の礒田博子先生の記事を含め、多くの文献を読みました。また、コンテの作成では、子どもでも楽しめるようなものにするために工夫を試みました。本番に向けて何度かの打ち合わせを重ねましたが、セッションに二人の留学生を招くということになり、翻訳する作業にも一苦労。自分の未熟さを痛感しました。
セッション当日、会場の雰囲気は科学の学園祭といった印象で、家族連れが多く、大変賑わっていました。SATREPSのブースに集まったのも子ども連れが多く、クイズなどでは子どもたちが意欲的に考え、答えてくれました。質疑応答の時間は、「オリーブの薬効はなぜ場所によってかわるのか?」など、興味深い質問が寄せられ、楽しい雰囲気を醸し出すことができ、とてもよかったと思います。
セッションは午前と午後の計2回でしたが、午後の部には40人ほどの人がお越しくださり、ブースをはみ出し、人だかりができるほどでした。次回やることがあれば、打ち合わせや練習を重ね、初回から賑わうようにしていきたいです。
【筑波大学1年・守屋恵美】

学生インターンのみなさん、ご苦労さまでした。

  • SATREPS
  • http://www.jst.go.jp/global/
  • 地球規模課題対応国際科学技術協力(Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)の略語。独立行政法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で助成し、地球規模課題解決のために日本と開発途上国の研究者が共同で研究を行う3〜5年間のプログラムです。35カ国68のプロジェクトが実施されています。