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科学技術振興機構報 第818号

平成23年8月1日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
Tel:03-5214-8404(広報ポータル部)
URL http://www.jst.go.jp

戦略的創造研究推進事業(ERATO型研究)における
平成23年度 新規研究領域および研究総括の決定について

JST(理事長 北澤 宏一)は、戦略的創造研究推進事業(ERATO型研究)において、平成23年度の新規研究領域および研究総括を下記のとおり決定しました。

ERATOでは、卓越したリーダーのもと、多様なバックグラウンドを持つ若手研究者が結集し、時限的なプロジェクトの中で新しい科学技術の源流を生み出すことを目的として、独創性に富んだ探索研究(研究期間:5年程度、研究費総額:最大12億円程度)を実施します(資料1)。

今回決定した研究領域の概要および研究総括の略歴は資料2のとおりです。

本年度の選考では、公的研究機関や大学、民間研究機関に所属する方に広く研究総括候補者の推薦を募り、当機構独自の調査による候補者を加えて候補者母集団を作成しました。その後、ERATOの運営趣旨を踏まえ、5分野の評価者各1名が、ほかの有識者の協力を得て、それぞれ1件、合計5件の研究領域および研究総括を決定しました(資料3)。選考の視点は資料4、決定した研究領域・研究総括の評価者および評価は資料5のとおりです。

(1)

研究総括: 秋吉 一成(アキヨシ カズナリ・京都大学 大学院工学研究科 教授)

研究領域: バイオナノトランスポーター

戦略目標: プロセスインテグレーションによる次世代ナノシステムの創製

研究内容: 生体分子システムを模倣しながらナノ微粒子の構造と機能を人工的に制御、再構築することにより、ナノ医療を指向した新しい機能性バイオマテリアルの創出を目指します。

(2)

研究総括: 浅野 泰久(アサノ ヤスヒサ・富山県立大学 工学部/生物工学研究センター 教授)

研究領域: 酵素活性分子

戦略目標: 二酸化炭素の効率的資源化の実現のための植物光合成機能やバイオマスの利活用技術等の基盤技術の創出

研究内容: 微生物、植物および動物が有する高活性な酵素分子の反応を探究し、有用物質生産や健康診断法などに資する手法の基盤創出へと展開することを目指します。

(3)

研究総括: 金井 求(カナイ モトム・東京大学 大学院薬学系研究科 教授)

研究領域: 触媒分子生命

戦略目標: レアメタルフリー材料の実用化及び超高保磁力・超高靱性等の新規目的機能を目指した原子配列制御等のナノスケール物質構造制御技術による物質・材料の革新的機能の創出

研究内容: 複雑な構造を持つ医薬候補物質を短い工程で、かつ地球環境を汚染せずに合成できる汎用金属を用いた触媒の開発や、触媒自体が医薬となる人工触媒システムの開発を通して、触媒化学から創薬への貢献を目指します。

(4)

研究総括: 斎藤 通紀(サイトウ ミチノリ・京都大学 大学院医学研究科 教授)

研究領域: 全能性エピゲノム

戦略目標: 疾患の予防・診断・治療や再生医療の実現等に向けたエピゲノム比較による疾患解析や幹細胞の分化機構の解明等の基盤技術の創出

研究内容: マウスや霊長類としてカニクイザルをモデルとして生殖細胞の発生機構を解明し、試験管内で再構成、ヒト生殖細胞の発生機構解明につなげます。特に生殖細胞におけるエピゲノム制御機構の解明と再構成を目指し、新たなエピゲノム制御技術の開発を目指します。

(5)

研究総括: 染谷 隆夫(ソメヤ タカオ・東京大学 大学院工学系研究科 教授)

研究領域: 生体調和エレクトロニクス

戦略目標: 神経細胞ネットワークの形成・動作の制御機構の解明

研究内容: 神経細胞ネットワークを生体適合材料によるデバイスにより直接計測することを可能にする技術の開発を行うと同時に、開発されたデバイスを用い、神経細胞のネットワークの解明を目指します。

<添付資料>

資料1: 戦略的創造研究推進事業(ERATO型研究)について

資料2: 研究領域の概要および研究総括の略歴

資料3: 平成23年度 新規採択 研究総括および研究領域の決定手順

資料4: 選考の視点

資料5: 評価者(選考パネル)および評価

参考: パネルオフィサーの略歴など

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 イノベーション推進本部 研究プロジェクト推進部
〒102-0075 東京都千代田区三番町5 三番町ビル
坂本 祥純(サカモト ヨシズミ)
Tel:03-3512-3528 Fax:03-3222-2068
E-mail: