実験と理論・計算・データ科学を融合した材料開発の革新

1.研究領域の概要

 研究領域では、これまで実施されてきた物質・材料開発の基本となる実験科学と、理論、計算、データ科学とを融合させることにより、革新的材料開発へとつながる手法の構築を目指します。具体的には、高い社会的ニーズがあるものの、未だ達成されていない材料や機能をターゲットにして、その実現に向けた研究を新しい体制で行うことで、これまで世界をリードしてきた日本の材料研究の新しいスタイルを提示します。物質科学にとどまらず、実材料への展開に不可欠な複雑系にも踏み込んだ研究を対象とします。体制として、材料に関する実験系を軸に、理論系、計算系、データ系研究者でチームを構成し、密に連携しながら研究を推進します。これらを通じて、革新的な新規材料開発手法を提示し、我が国の産業競争力の向上に貢献します。

2.中間評価の概要

2-1.評価の目的、方法、評価項目及び基準

戦略的創造研究推進事業・CRESTにおける中間評価の目的、方法、評価項目及び基準に沿って実施した。

2-2.評価対象研究代表者及び研究課題

2017年度採択研究課題

(1)宇佐美 徳隆 (名古屋大学 大学院工学研究科 教授)

多結晶材料情報学による一般粒界物性理論の確立とスマートシリコンインゴットの創製

(2)大場 史康 (東京工業大学 科学技術創成研究院 教授)

データ駆動型材料探索に立脚した新規半導体・誘電体の加速的開拓

(3)清水 研一 (北海道大学 触媒科学研究所 教授)

触媒インフォマティクスの創成のための実験・理論・データ科学研究

(4)中嶋 健 (東京工業大学 物質理工学院 教授)

熱可塑性エラストマーにおける動的ネットワークのトポロジー制御

(5)水上 成美 (東北大学 材料科学高等研究所 教授)

計算科学を用いた磁気抵抗スイッチ素子基盤材料の創出

2-3.中間評価会の実施時期

2020年12月6日(日曜日)

2-4.評価者

研究総括
細野 秀雄 東京工業大学 栄誉教授/元素戦略センター長
領域アドバイザー
石田 清仁 東北大学 名誉教授
伊藤 耕三 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
伊藤 聡 (公財)計算科学振興財団 チーフコーディネータ
大橋 直樹 物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 拠点長
楠 美智子 名古屋大学 名誉教授
津田 宏治 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
時任 静士 山形大学 大学院有機材料システム研究科 卓越研究教授/有機エレクトロニクス研究センター長
中川 淳一 東京大学 大学院数理科学研究科 社会連携講座「データサイエンスにおける数学イノベーション」 特任教授(講座代表)
山崎 聡 金沢大学 ナノマテリアル研究所 特任教授
湯浅 新治 産業技術総合研究所 新原理コンピューティング研究センター 研究センター長
吉田 博 東京大学 大学院工学系研究科 スピントロニクス学術連携研究教育センター 特任研究員(上席研究員)
外部評価者
該当なし

※所属および役職は評価時点のものです。

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