ラボについて

ラボ長あいさつ

 人工知能の急速な進展が私たちの生活に大きな影響を与えつつあり、AI(人工知能)やロボットといった技術の進展が労働力の一部を効率化、高度化する一方で、人間は創造的、文化的な仕事をすることで、より豊かな社会を実現していくことが求められています。そうした中、人工知能関連分野の研究を強力に支援するために発足したのが、AIPネットワークラボです。

 AIPネットワークラボは、戦略的創造研究推進事業の中で関連する研究領域を結集し、これまで研究領域ごとに取り組んでいた研究者の交流の幅を、AIPプロジェクトに関連する全領域にまで広げ、新しい価値の創造につながるコラボレーションをさらに進めようという試みです。若手の研究者が、自分自身の研究テーマを見つけて自発的にチャレンジしていくという積極性を後押しするなど、人材育成を含めた画期的な取り組みも進めてまいります。

 2018年度からは、AIPネットワークラボが全体としてPRISM「革新的サイバー空間基盤技術」領域に施策登録され、CREST・さきがけにおいて得られた戦略的創造研究推進事業の研究成果をさらに出口に向けて加速させるべく、AI技術実装や産業活性化に向けた省庁連携プロジェクトにも貢献していきます。

 2016年度にCREST、さきがけ、ACT-Iの8領域で発足したAIPネットワークラボは2017年度から新たに発足の2領域が加わり、現在は10領域で構成され、ラボに関わる研究者の総数も発足後3年で2,000名ほどになります。情報科学分野でこれだけ大規模なプロジェクトは他にありません。いろいろな発想を持った研究者が幅広い分野から集まるので、研究者同士の相互作用によって新しい発想がたくさん生まれ、今後ますます存在感を発揮していくものと期待しています。

AIPネットワークラボ
ラボ長 江村克己

ラボの紹介

ラボの位置づけ

 政府は2016年4月、人工知能技術に関する司令塔組織として、内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省を中心とする「人工知能技術戦略会議」を立ち上げました。

 「人工知能技術戦略会議」の下、文部科学省は「AIPプロジェクト(Advanced Integrated Intelligence Platform Project:人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ統合プロジェクト)」を2016年度から開始しました。

 AIPプロジェクトの実施機関として、理化学研究所に革新知能統合研究センター(通称 AIPセンター)が、JSTに戦略的創造研究推進事業の関連する研究領域で編成した「AIP ネットワークラボ」が設置されました。AIPプロジェクトの推進にあたって、両機関が連携し、AIP プロジェクトの一体的な運営に取り組みます。

理化学研究所革新知能統合研究センター(AIPセンター) 情報通信研究機構(総務省)CiNet 産業技術総合研究所(経済産業省)人工知能研究センター CREST さきがけ ACT-i

活動方針

 AIPネットワークラボは、以下の4つの活動方針に沿って運営しています。

  1. AI関連分野の研究をさらに先導し、存在感を発揮する
  2. 国内外に積極的に研究成果を発信し、研究分野の進展に貢献する
  3. ラボ内の共同研究等を支援し、新たな価値を創造する
  4. 若手研究者の育成と教育に、ラボ全体で取り組む

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関連情報

政策動向

 政府は2016年4月、人工知能技術に関する司令塔組織として、内閣府、総務省、文部科学省、経済産業省を中心とする「人工知能技術戦略会議」を立ち上げ、「人工知能の研究開発目標と産業化のロードマップ」が2017年3月に策定されました。

 本ロードマップにおいては、重点分野として「生産性分野」(ものづくりやスマート工場等)、「健康、医療・介護分野」(健康管理や手術ロボット等)、「空間の移動分野」(自動走行やドローンによる配送サービス等)の3分野を取り上げるとともに、横断的な分野として「情報セキュリティ」が特定されています。

 また、今後の人工知能技術の産業化の進展について、
  フェーズ1「各領域において、データ駆動型のAI利活用が進む」
  フェーズ2「個別領域の枠を越えて、AI、データの一般利用が進む」
  フェーズ3「各領域が複合的につながり合い、エコシステムが構築される」
という3段階に分けて整理しました。

 フェーズ1からフェーズ2への移行は2020年ころ、フェーズ2からフェーズ3への移行は2025から2030年ころを想定しています。今後はこのロードマップに基づいて、わが国の産学官の叡智を結集し、研究開発から社会実装まで一貫した取組を加速していく予定です。


関連分野における研究開発の動向

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