実用技術化プロジェクト

液体水素冷却による超伝導電気機器の開発

領域概要

運営総括(PO):大崎 博之 / 東京大学 教授
運営総括(PO):
大崎 博之 / 東京大学 教授

水素を燃料やエネルギーキャリアとして利用するエネルギーシステムは、CO2 排出量の大幅な低減が期待できることから、現在様々な技術開発が進められています。本プロジェクトでは、水素を液体水素の形で極低温冷媒としても利用する、水素技術と超伝導技術を統合したエネルギー機器システムを、革新的低炭素化技術として開発します。水素タービンを利用する発電システムに適用可能な液体水素冷却超伝導発電機や、再生可能エネルギーの出力変動を抑制するエネルギー貯蔵装置として、燃料電池とSMES(SuperconductingMagnetic Energy Storage)などの超伝導エネルギー貯蔵を組み合わせた電力系統制御システムなど、液体水素冷却超伝導電力機器は、システムの高効率化と低炭素化を大きく前進させる技術として有望です。

 そこで、機器への適用が可能となる技術レベルの液体水素冷却超伝導コイルの開発を中心に、MgB2 線材やREBCO線材ベースの実用的な低コスト超伝導長尺線材の開発から、液体水素による極低温冷却技術、マグネットや回転機などの機器・システム技術の開発までを有機的に連携してプロジェクトを実施し、実用化に向けた研究開発を加速します。

  • 産業と技術革新の基礎をつくろう
  • 気候変動に具体的な対策を

※2019年度に全課題が終了いたしました。

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