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大学発ベンチャー表彰2015 受賞者一覧

文部科学大臣賞

企業名
 株式会社創晶
代表者氏名
安達 宏昭(代表取締役社長)
支援大学等
大阪大学大学院工学研究科 教授 森 勇介
支援企業
三菱商事株式会社 代表取締役社長 小林 健
事業内容
医薬候補化合物やタンパク質の結晶化受託、X線結晶構造解析受託、理化学機器の開発、製造及び販売
会社概要
創晶は、大阪大学発ベンチャーとして2005年に起業し、異分野連携による独創的な発想から生まれた結晶化技術を活用して、タンパク質や医薬候補化合物である有機低分子の結晶化受託を事業の柱としています。お客様のニーズに応え、タンパク質生産から構造解析までを一括受注する「創薬支援ワンストップサービス」や結晶輸送など、ラインナップを拡充し、結晶総合サービス会社として、創薬や生命科学の研究開発を支援しています。
大学等による支援内容
大阪大学において「フェムト秒レーザー照射による結晶核発生技術」や、「溶液撹拌による結晶高品質化技術」等の新技術を創製し、その高度化と汎用化を実現したことで、ベンチャー起業が可能となった。現在も産学連携による研究開発体制を継続して進めている。
企業による支援内容
三菱商事との連携は、起業前の市場調査やビジネスモデル構築の支援に始まり、起業時の初期出資、起業後の業務支援や営業支援、さらには追加出資と、産業設備事業部とバイオ・ファインケミカル部の双方からビジネス面で多大なサポートをいただいている。
受賞理由
従来と全く違う手法によるタンパク質の結晶化という独自技術を元に高難易度高価格帯というユニークなポジションを確保している。三菱商事との連携も有効に機能しており、今後の海外展開にも大いに期待する。

経済産業大臣賞

企業名
 株式会社C&A
代表者氏名
鎌田 圭(代表取締役社長)
支援大学等
東北大学金属材料研究所 教授 吉川 彰
事業内容
大学の成果の迅速な製品化を通じて社会貢献を目指した、結晶・デバイスの製造販売とコンサルティング
会社概要
株式会社C&Aは2012年11月に鎌田、吉川が共同代表として設立致しました。主要製品はシンチレータ単結晶、圧電単結晶、デバイス、結晶ビジネスのコンサルティング等です。
「工場を持たないメーカー」というビジネスモデルを採用し、大学の人脈を活かしてグローバルに販売網を広げつつ、地域企業に製造委託し、大学発の技術で世界と地域を繋ぐコネクターハブ企業として地域経済の活性化や雇用促進にも貢献して参りたいと考えております。
大学等による支援内容
東北大学金属材料研究所は多くの新規結晶材料開発、技術蓄積、知財確保等を進め、(株)C&Aへの技術移転や知財実施許諾で支援しました。これが(株)C&Aの成長の核です。また、大学の持つ国内外の研究機関・企業とのネットワークを通じ、(株)C&Aの早期事業展開も支援しました。
企業による支援内容
創業時の大量受注や(株)C&Aのビジネスモデルの構築、そのビジネスモデルの核となるOEM契約の締結等にご協力頂きました企業のご支援は何事にも代えがたいものです。現在も多くの企業から共同開発、新製品のヒント、品質保証等について多くのご支援を頂いております。
受賞理由
新規性の高い結晶材料を武器に、外部支援を利用して海外市場への進出に積極的に取り組んでいる点を評価。グローバル企業との連携も進んでおり、販路拡大の戦略を構築し、一層の海外進出に期待する。

科学技術振興機構理事長賞

企業名
 クオンタムバイオシステムズ株式会社
代表者氏名
本藏 俊彦(代表取締役社長)
支援大学等
大阪大学産業科学研究所 教授 谷口 正輝
事業内容
1分子解析技術に基づく革新的DNAシークエンサーの開発
会社概要
弊社クオンタムバイオシステムズ株式会社は、大阪大学発のベンチャー企業であり、半導体微細加工を用いたナノポアシークエンサーの開発を行っている。弊社が開発しているシークエンサーは、1分子計測による「最終世代シークエンサー」ともいわれている。実用化されれば、高速で低コストのシークエンシングが可能となり、塩基配列解読とそれをベースにした医療やビジネスを劇的に変えるポテンシャルを有している。
大学等による支援内容
共同研究契約のもと、1分子シークエンサーデバイスの製造プロセスの開発と概念実証を行っており、弊社の科学技術の成長を担っている。また、大阪大学・谷口研究室による研究成果の技術移転により、創業後わずか1年以内で、プロトタイプシークエンサーの開発に成功し、miRNA22塩基のシークエンス生データ公開に至っている。
受賞理由
グローバルに理想的なチームを編成している。事業化には長い期間を要するが、市場性は大きい。今後はよりスピードが重要となると思われるため、ユーザー候補とのアライアンス等、外部支援を取り入れた更なる発展に期待する。

NEDO理事長賞

企業名
 マイクロ波化学株式会社
代表者氏名
吉野 巌(代表取締役社長)
支援大学等
大阪大学大学院工学研究科 特任准教授 塚原 保徳
支援企業
株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)
事業内容
マイクロ波化学プロセスによる研究開発及びエンジニアリング、及び製品の製造・販売、共同・ライセンス事業
会社概要
電子レンジにも使われているマイクロ波を用いた世界初の量産工場を立上げたことにより、これまで難しいと言われてきた設備の大型化を実現。世の中に溢れる化成品が誕生するまでの「製造プロセスそのもの」を変革することで、世界中の工場の省エネルギー化・高効率化・コンパクト化に挑んでいる。大企業、中小企業、研究機関、国・・・ものづくりに関わる組織との共同プロジェクトを立ち上げ、技術の実用化・産業化を進めている。
大学等による支援内容
産学連携を強化したマイクロ波化学共同研究講座の設置により、世界初のマイクロ波基盤拠点を創出し、大学保有シーズである マイクロ波設計技術、触媒技術を、事業レベルの技術まで成熟させた。
企業による支援内容
過去3度にわたり、増資を引き受ける。リードインベスターとして、継続的に支援を行い、担当のキャピタリストである黒川 尚徳氏は 社外取締役として、代表取締役の郷治友孝氏は社外監査役として取締役会に参加し経営をサポート。人材採用、顧客紹介など多方面でサポートを行っている。
受賞理由
化学プラントにおいては従来にない革新的な製造方法であり、市場性は大きい。外部支援を利用し、海外企業ともうまく提携を図っている。販路開拓が重要となるため、どのような企業とコラボレーションしていくかが今後の成長の鍵となる。一層の成長に期待したい。

日本ベンチャー学会会長賞

企業名
 m plus plus 株式会社
代表者氏名
藤本 実(代表取締役社長)
支援大学等
神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 教授 塚本 昌彦
事業内容
情報機器の企画開発、設計、製造、販売及びレンタルやコンサルティング業務、エンターテイメントの提案。
会社概要
社長である藤本実が、神戸大学大学院工学研究科塚本研究室ゼミ生としてダンスとテクノロジーを組み合わせた研究を開始。在学中から国内外で注目されパフォーマーに提供を始める。博士号取得後、大学助手を経て2013年に8月に起業。デバイスの回路設計やソフトウェアを一から開発するだけでなく、"Lighting Choreographer"(光の振り付け)であるメディアアートやライブの帯同も事業の一環として行う。
大学等による支援内容
「ウェアラブルの研究は得意分野でするべき」と塚本教授がダンスを研究にすることを勧めてくれたことがきっかけとなりはじめ博士号まで取得できた。ダンスに理解ある教授、助教授の下で研究を続けられたことこそが最大の支援であり現在の会社に繋がっている。
受賞理由
日本人の細やかな感性と技術への突き詰めで差別化したテクニカルアートを日本のエンターテイメントとして発信する起業コンセプトは独創的である。海外から注目も集めており、スタッフ育成を進め今後の一層の成長に期待したい。

大学発ベンチャー表彰特別賞

企業名
 スリープウェル株式会社
代表者氏名
吉田 政樹(代表取締役)
支援大学等
滋賀医科大学医学部精神医学講座 教授 山田 尚登
事業内容
睡眠小型脳波計・医療機器の製造・販売、脳波等の生体情報の受託解析
会社概要
医療機器脳波計「スリープスコープ」で計測した睡眠脳波を分析して、睡眠の質を評価できる仕組みを提供している。睡眠脳波の成分特徴量から睡眠変数を算出するもので、睡眠精密検査と比して、簡単で正確な結果が特徴。多くの研究用途や製品開発、臨床現場で利用されている。
また、睡眠時の特徴波形の出現頻度や強度により、精神疾患の有無、及びその重篤度を評価する技術を確立し、日米で特許を取得。気分障害患者の客観指標を確立し、当該技術による事業化を目指している。
大学等による支援内容
滋賀医科大学・精神医学講座 山田教授の尽力により、臨床研究が開始され有効なデータが取得されている。同意が得られた患者の脳波計測を2014年夏から開始。投薬前から継続的な計測を実施することで投薬効果や治療効果の検証が可能となりつつある。
受賞理由
脳波からうつ病の診断基準を導き出すという新規性のある発明である。米国での臨床試験という方針はリーズナブルであるが、FDA認証までの長い道のりを乗り切る資金力と組織力が鍵。市場性は高く、今後の成長に期待する。

企業名
 パイフォトニクス株式会社
代表者氏名
池田 貴裕(代表取締役)
支援大学等
光産業創成大学院大学 学長 加藤 義章
事業内容
パターン形成LED照明装置「次世代型ホロライト」の製造販売
会社概要
パイフォトニクス株式会社の中心となる価値観は融合である。我々は光技術を融合した製品の提供を通じて、人と社会のネットワークを融合し、地球の未来に貢献します。代表製品「ホロライト」は、小型軽量キューブ型筐体から太陽光線と同等の疑似平行光を発生し、様々な照明パターンを形成できるオンリーワンなLED照明装置である。主な用途は、検査、演出、建築、道路、安全、芸術、観光、各種実験であり、各業界のプロフェッショナルと連携融合し、世の中に新しい価値観を提供します。
大学等による支援内容
代表者は2006年4月に光産業創成大学院へ入学、同年10月にパイフォトニクス株式会社を大学内で設立した。主な支援内容は、①知的財産権取得、②各種展示会出展、③メンターサポート、④光技術相談、⑤光産業創成基金からの資本援助である。
受賞理由
LED技術をベースに独創的な発想とフットワークで様々な応用分野を開拓している。事業拡大のためには、良いパートナーを見つけ、リソースを集中し、キーアプリケーションを作り出すことが重要。一層の成長に期待する。

企業名
 株式会社ヘリオス
代表者氏名
鍵本 忠尚(代表取締役社長)
支援大学等
理化学研究所多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー 髙橋 政代
事業内容
iPS細胞に関連する技術を活用した再生医療等製品分野における医薬品の研究開発
会社概要
2011年設立の理研認定ベンチャー。理化学研究所より、iPS細胞等を用いた加齢黄斑変性の網膜色素上細胞治療に係る特許実施許諾を受け、実用化に向けて開発を始める。
日本国内での開発に関し大日本住友製薬と共同開発契約締結、治験費用を一部負担頂くほか、開発フェーズそれぞれにおいて重要な技術を持つ日本の大手企業と提携し、iPS細胞由来製品第一号の実現を目指す。
2015年6月、東証マザーズ上場。
大学等による支援内容
理化学研究所より独占的特許実施許諾を受けています。また共同研究契約を締結し、技術移管を受けるなど、iPS細胞由来網膜色素上皮細胞による加齢黄斑変性の治療法の実用化に向け、支援をしていただいております。
受賞理由
眼科手術補助剤の開発経験を活かしiPSC再生医薬品分野でAMD(加齢黄斑変性)治療薬開発を進めており、他臓器への展開を含め、将来的な発展が期待できる。最大市場である米国への挑戦による一層の成長を期待する。

大学発ベンチャー表彰事務局

国立研究開発法人科学技術振興機構
起業支援室
Tel:03-6380-9014 fax:03-5214-0017
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国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
イノベーション推進部
Tel:044-520-5172 fax:044-520-5177
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