トップ>独創モデル化>事後評価報告書>評価報告書目次>個別評価
「独創的シーズ展開事業 独創モデル化」
平成18年度採択課題 事後評価報告書
平成19年10月
独立行政法人科学技術振興機構
6.
|
評価対象課題の個別評価
|
1 横装着小型ネーザルCPAPの試作
|
|
企業名
|
:株式会社 メトラン
|
研究者(研究機関名)
|
:川橋 正昭(埼玉大学 大学院理工学研究科) 他
|
1)
|
モデル化の概要および成果
|
長時間の使用に対して新生児に過大な装着負担がかからない、また体移動の拘束にも影響がでないような軽量小型化ネーザルCPAPの開発を目標とした。
基本的原理実証がなされている横型ネーザルCPAP素子を実用化するために、臨床使用の範囲と考えられる呼吸換気量10 〜20 、気道内維持圧300 〜600 の範囲で動作特性を調べた。その結果、低換気量域では、気道内維持圧力の全範囲で、圧力変動値のモデル化目標値100
を大幅に下回っており、モデル化目標値を十分達成したが、高換気量域では不安定要素を含んでいることもわかった。このことは、臨床応用において大きな課題となるため、供給空気量の低減も必要である。尚、高換気量における問題点は解決に至っておらず、今後の課題として残された。
|
2)
|
事後評価
|

|
モデル化目標の達成度
ネーザルCPAP素子のサイズ及び重量は目標値を達成したが、その動作特性は不安定要素が含まれることが明らかとなり、今後の課題として残った。
|

|
知的財産権等の発生
現時点での出願はない。
|

|
企業化開発の可能性
解決すべき問題が多いが、今後、臨床現場で実際に新生児患者に装着を行っている看護士、臨床工学技士等の意見も交えて着実な検討を行うことによって、実用化の可能性がある。
|

|
新産業及び新事業創出の期待度
社会的意義は認められるが、新産業創出への波及効果はあまり期待できない。
|
|
3)
|
評価のまとめ
|
ネーザルCPAP素子の内部形状を最適化し安定した圧力変動値の動作状態を確立することによって、実用化の可能性が期待できる。
|
|
目次に戻る
This page updated on Oct.
15, 2007
Copyright©2007
Japan Science and Technology
Agency.
www-admin@tokyo.jst.go.jp