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27A1910月27日(金)19:00-20:30
オンライン
社会を変える研究開発!-食と農の最先端の研究現場から-
ムーンショット目標5は「90億人がおいしく食べ続けられる社会」を合言葉に、生産性と持続性の両立、人と地球にやさしい食と栄養の供給を目指した挑戦的な研究開発を推進しています。研究だけで終わることのないよう、研究の成果が社会に定着した姿を明確にし、その実現に向けて起業や事業化開発を加速し、研究と事業の融合、ムーンショット・ビヨンドを進めようとしています。
アゴラでは「食と農」の抱える課題を理解し、事業化構想を語り合うことを目的とします。新たな価値創造・産業創出を目指す起業・投資のチャンスです!アントレプレナーマインドの高い皆様はもとより、食料と環境に関心のある多数の御参加をお待ちしています。
国立大学法人東京農工大学 学長
東京農工大学大学院農学研究院副院長として、日本の国立大学としては初めて国連食糧農業機関 (FAO) と包括的連携協定の締結を主導するなど、国際的な研究活動、人材育成に積極的に取り組む。
自らの研究成果に基づくスタートアップ企業 (JITSUBO (株)) を創業、研究成果の社会実装の豊富な知見・経験を有する。
国立大学法人北海道大学大学院農学研究院 教授
牛の第一胃(ルーメン)に共生する微生物の研究に従事。ブラックボックスと言われるルーメン微生物生態系を分子ツールで切り拓いてきた第一人者。動物栄養学 ✕ 消化管微生物学の複合領域で牛のげっぷを減らす研究を展開中。
国立大学法人京都大学大学院農学研究科 教授
農業害虫防除研究の第一人者。特に天敵を用いた生物的防除に詳しい。DNAから景観レベルまで多方面にわたった研究を行っている。2019年日本応用動物昆虫学会学会賞受賞、2023年〜日本応用動物昆虫学会会長。
有限会社たけもと農場 代表取締役
石川県のコメ農家(10代目)。4Hクラブ(農業青年クラブ)元会長。
コメの直販などを通じた異業種とのコラボレーション、Z-GIS営農管理システム開発での実証研究協力、トヨタ自動車と連携した工程管理システムの導入等の実績。
株式会社羽神の森代表取締役、事業構想大学院大学特任教授
日米スタートアップのフェロー・シンガポールVCパートナー
三井物産(機械・プロジェクト・情報産業部門並びに金融事業部門)勤務後、パナソニック、三菱地所、電通、富士電機、野村証券、旭化成、安藤ハザマ他で、アドバイザーや顧問として知的財産やファイナンステクノロジーを駆使した新規事業・経営戦略の提案に従事。
野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社調査部 上級研究員
2008年筑波大学大学院生命環境科学研究科博士前期課程修了。修士(生物工学)。資産運用会社にてアナリスト(食品、民生電器)等を経験。2018年より現職、アグリバイオ分野の調査・コンサルティングに従事。
著書「2030年のフード&アグリテック 農と食の未来を変える世界の先端ビジネス70(同文館出版)」
野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社 上席コンサルタント
中小企業診断士、MBA取得。アグリ・フードテック分野のスタートアップを支援する海外の政府機関の動向調査・エコシステムの構造分析や、フードサプライチェーン効率化を支えるDXツールの社会実装に向けたコンサルティング業務等に従事。
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ムーンショット目標5は「90億人がおいしく食べ続けられる社会」を合言葉に、生産性と持続性の両立、人と地球にやさしい食と栄養の供給を目指した挑戦的な研究開発を推進しています。研究開発で終わることのないよう、研究成果が社会に定着した姿を明確にし、実現に向けて起業や事業化を加速し、研究と事業の融合を進めようとしています。
ここでは、目標5の中から2人の研究者に話題提供してもらい、2050年の社会の姿や「食と農」の抱える課題を深堀するとともに、専門家や事業者、そしてオンライン参加者の皆さんとの対話を通じ、差し迫った問題にどう対処していくかを考えました。
登録に際して、「新たな価値創造・産業創出を目指す起業・投資のチャンスです!食料と環境に関心のある多数の御参加をお待ちしています。」とし、アントレプレナーマインドの高い方の参画を促しました。アントレプレナーを目指す大学院生にも参加してもらい、研究者が描く事業構想について、さまざまな観点からコメントをもらうことで、その後の参加者との対話の活性化を狙いました。
ムーンショット目標5のプロジェクト(https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/moon_shot/index.html)のうち、以下の2プロジェクトの事業構想について、プロジェクトマネジャー(PM)を囲んで様々な観点から話し合いました。(オンライン配信中、非常に多くのチャットをいただきました。)
①「牛メタン80%削減事業」の構想について(北海道大学 小池PM)
・多くの方に自然に受け入れられる構想である。
・経済合理性があるか、コストが妥当な水準であることが必要。80%達成の現実性や代替手法(培養肉)との優位性を明確にする必要がある。
②「害虫被害ゼロ事業」の構想について(京都大学 日本PM)
・安心感があり、3段階で被害をゼロにする構想は期待のもてる内容である。
・IPM(総合的病害虫・雑草管理)が浸透していない理由を分析し、浸透させる視野をもつことが、本成果の定着にも必要。農家ニーズと運用コストが釣り合うのか。雑草被害ゼロにも取り組んでほしい。
③その他
・多様な視点からのコメントをいただき、大変有意義であった。
・事業構想を考える上で疑問や不安と思われる点の他、既知の情報が正しいのか改めて疑ってみる視点も重要である。
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