《オンライン》
1026日(木)~28日(土)

《前夜祭》
1117日(金)

《実地開催》
1118日(土)~19日(日)

アクセス ACCESS

18-4D1511月18日(土)15:30-17:00

オープンスペース

STSステートメント・サイエンスセッション
STS Statement Science Session

九州大学 科学技術イノベーション政策教育研究センター
Center for Science, Technology and Innovation Policy Studies, Kyushu University

場所:テレコムセンタービル 4階 オープンスペースD

企画概要

写真名前

九州大学と政策研究大学院大学は、大学院にて科学コミュニケーション教育を行っており、そこで大学院生に「STSステートメント」を作成させ、福岡市内で関催するサイエンスカフェで市民に向けて発表し、市民とデイスカッションを行うことを義務付けています。STSステートメントとは大学院生の研究成果が将来、製品やサービスなどの形態で社会に実装された場合に、社会に及ぼす影響を予測し、もしも問題が発生しそうな場合 (例えば環境問題等)は、それにどう対処するかをまとめた宣言 (ステートメント)です。今年のサイエンスアゴラでは九州大学と政策研究大学院大学の大学院生たちの研究に、あなたの意見を反映する機会を提供します!

Kyushu University and the National Graduate Institute for Policy Studies (GRIPS) offer science communication education at their graduate schools, which requires graduate students to prepare "STS Statements" and present them to the public at science cafes held in Fukuoka City and hold discussions with the public. The STS Statement is a declaration (statement) that outlines how the research results of graduate students will affect society if they are implemented in the future in the form of products or services, and how they will deal with any potential problems (e.g., environmental problems). This year's Science Agora will provide an opportunity for you to contribute your opinions to the research of graduate students from Kyushu University and the National Graduate Institute for Policy Studies (GRIPS)!

登壇者プロフィール

小林 俊哉 Kobayashi Toshiya

進行と趣旨説明を担当

鈴木 翔太郎 Suzuki Shotaro

所属:政策研究大学院大学 修士課程

小川 泰知 Ogawa Taichi

所属:九州大学大学院 工学府 修士課程

菊野 寿 Kikuno Hisashi

所属:九州大学大学院 科目等履修生

早川 茂 Hayakawa Shigeru

所属:九州大学大学院 科目等履修生

プログラム

15:30
主催者の小林俊哉より企画内容の趣旨説明を行う。なお、本企画は「科学技術社会論学会」の後援を受けています。
15:45
「STSステートメント海洋環境と水産物における放射性物質の研究」を鈴木 翔太郎が発表し来場者とディスカッションを行う。
16:10
「STSステートメント地域活性化×DX」を小川泰知が発表し来場者とディスカッションを行う。
16:30
「STSステートメント光学技術の発展と活用」を菊野寿が発表し来場者とディスカッションを行う。

出展レポート

企画の概要

九州大学の院生2名と政策研究大学院大学の院生1名がSTSステートメントを発表し、全国からのサイエンスアゴラ参加者とディスカッションを行った。STSステートメントとは、大学院生の研究テーマが将来製品やサービスとして社会に普及した際に、新しい環境問題の原因になるなど「負のインパクト」を社会に及ぼすことの可否を予測し、もし問題が起こりそうであれば「対策」を考えて、その結果をステートメントとして発表し参加者からの質問やコメントに答えるという内容である。

企画概要の補足

上記の試みは研究者の卵としての大学院生とアゴラに参加した市民との対話の場を設けるという双方向の科学コミュニケーションの実践である。

話し合った未来像

3人の発表者のテーマは、放射性物質による海洋汚染のモニタリング、ツーリズム(インバウンド)とDX、光学技術のデュアルユースと、非常に社会的な議論の多いテーマであった。しかし、率直なディスカッションが実現できたと考える。参加者は企業人、行政官、研究者など多様な参加者を迎えることができた。

セッションでの意見、論点

放射性物質の海洋モニタリングについては行政の取り組みが十分に社会に伝わっていないのか、いないとなれば、どのような努力が今後求められるのかについてディスカッションがなされた。オーバーツーリズムについては、それが生み出す課題の解決者は誰と誰が担うべきなのかといった点について議論がなされた。デュアルユースについても、それが企業の競争力にプラスになるのかといった議論が行われた。

セッションで出たキーワード

デュアルユース、オーバーツーリズム、放射性物質の健康影響のしきい値など

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