《オンライン》
1026日(木)~28日(土)

《前夜祭》
1117日(金)

《実地開催》
1118日(土)~19日(日)

アクセス ACCESS

18-3B1311月18日(土)13:00-14:30

オープンスペース

生命ってどうやって作られているの?
How is life created?

ERATO胡桃坂クロマチンアトラスプロジェクト
ERATO Kurumizaka Chromatin Atlas Project

場所:テレコムセンタービル 3階 オープンスペースB

企画概要

写真名前

遺伝子を操るクロマチンの秘密を知ろう!

生命の設計図である遺伝子は、どの細胞でも同じである。それにも関わらず、どうして脳・心臓・皮膚などの多様な組織ができるのか?この答えは、細胞の中にある「クロマチン構造」にあるのかもしれない。真核生物では、「クロマチン」と呼ばれるDNAとタンパク質の複合体が細胞核内に折りたたまれて収納されている。クロマチンは、がんや不妊など、さまざまな病気に関係することが近年分かってきた。我々は、このクロマチンの折りたたみ構造地図をクロマチンアトラスと名付け、最新の技術を用いてその立体構造を明らかにしようとしている。生命の根幹に関する研究の中身や、研究者の日常生活や興味などを、直接研究者に聞いてみませんか?

Every cell in our body contains the same DNA. However, our bodies are clearly made up of many different cell types, constituting various tissues such as the brain, heart, and skin. How is this possible? The answer may lie in the "chromatin structure" inside the cell. In eukaryotes, a complex of DNA and proteins called "chromatin" is folded and stored in the cell nucleus. Chromatin is also known to be involved in diseases such as cancer and infertility. In our project, we have called this folded structural map of the chromatin "Chromatin Atlas" and are trying to clarify its three-dimensional structure using the latest visualization technologies. Would you like to hear directly from researchers about the content of their research, as well as their daily lives and interests?

登壇者プロフィール

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胡桃坂 仁志 Kurumizaka Hitoshi

東京薬科大薬学部卒、埼玉大学大学院にて博士取得後、米国NIHで博士研究員、帰国し理化学研究所研究員、早稲田大学教授を経て、2018年から東京大学定量生命科学研究所教授(2023年より副所長)。生命の設計図であるDNAが機能する仕組みの解明を目指す。生命の不思議を歌で届けるシンガー・ソングライティング活動も行っている。 Youtubeリンクはこちら、https://bit.ly/3zq8wgA

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岡田 由紀 Okada Yuki

1998年北海道大学獣医学部卒業。2002年に博士取得後、北海道大学医学研究科と米国ノースカロライナ大学/ハワードヒューズ医学研究所でエピジェネティクス研究に従事。帰国後は2009年京都大学キャリアパス形成ユニット、2012年東京大学分子細胞生物学研究所(いずれもテニュアトラック教員)等を経て、2020年から現職。

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ダッシェ マリコ Dacher Mariko

東京生まれ、東京育ちのフランス人。大学入学を機に渡仏し、修士取得後にパリのパスツール研究所にて、寄生虫のリーシュマニア種(この寄生虫に感染した吸血虫にヒトが吸血されるとリーシュマニア症になる)の研究を行い、2012年博士取得。2015年より早稲田大学博士研究員を経て、2018年より東京大学定量生命科学研究所の特任研究員となり、現在に至る。日々3人の育児に追われながら、寄生虫のクロマチンの謎に迫る。

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滝沢 由政 Takizawa Yoshimasa

横浜市立大学大学院にて博士取得後、早稲田大学助教を経て、2009年米国Vanderbilt大学に博士研究員として留学する。留学中に、凍結したタンパク質やDNAなどを直接観察できるクライオ電子顕微鏡に魅了される。帰国後、沖縄科学技術大学院大学を経て、2018年より東京大学定量生命科学研究所の助教、2020年より准教授となり現在に至る。

プログラム

13:00
オープニング
~生命ってどうやって作られているの?~の疑問に答えてくれる登壇者の自己紹介、プロジェクト紹介、企画・進行の説明
13:10
登壇者への質問・コメント、生命に関する疑問を考えよう
13:20
交流タイム①
考えた疑問・質問を、登壇者に聞いてみよう
13:40
交流タイム①をもとに、さらなる疑問を考えよう
13:50
交流タイム②
考えた疑問・質問を、登壇者に聞いてみよう
14:20
全体のまとめ
~生命ってどうやって作られているの?~の疑問への回答は見つかったかな?

出展レポート

企画の概要

ERATOの胡桃坂クロマチンアトラスプロジェクトの総括である胡桃坂仁志先生(東京大学)、同プロジェクトグループリーダーの岡田由紀先生(東京大学)、同プロジェクト研究主任のダッシェマリコ先生(東京大学)と、ファシリテーターとして、同プロジェクト総括補佐の滝沢由政先生の4名から、生命の設計図であるクロマチンについて、プロジェクトで行っている最近の研究について紹介した。

企画概要の補足

研究内容だけでなく、研究者の日常的な話に関して、質問してもらうことで、研究者や研究に興味をもってもらう。

話し合った未来像

・研究者への道
→日本では、研究者になる人が少ない。博士は世界で通用する唯一の資格。

・寄生虫研究
→発展途上国特有だが、日本の環境が変わると日本でも感染症が起こる可能性がありうるのでワクチン開発の基になる研究が大切。

セッションでの意見、論点

・研究内容が思っていたよりわかりやすかった。

・「楽しい」と思えることをやってみる。日本ではできなくても、世界でできることはある。

セッションで出たキーワード

ヌクレオソーム、クロマチン、クライオ電子顕微鏡、寄生虫、病気とクロマチンの関係

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