JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

瀬戸内海の高校生たちが参加する「環境・防災地域実践活動高校生サミット」

2021年01月13日

シナリオを描く

  • 主催:

    兵庫県立尼崎小田高等学校

解くべき課題

◆マイクロプラスチックごみの問題
◆学生の探究心・自主性の育成課題
◆環境・防災に関わる問題

取組のポイント

◆海水浴場としてにぎわう砂浜で「マイクロプラスチック調査」に関するワークショップを実施
・神戸市須磨海岸の砂に含まれる、マイクロプラスチック(5ミリメートル以下のプラスチックごみ)を兵庫県立尼崎小田高等学校(以下、尼崎小田高校)の生徒が中心となり調査。
◆今回の調査は、瀬戸内海の高校生たちが参加する「環境・防災地域実践活動高校生サミット」(以下、高校生サミット)による研究活動の一環
◆尼崎小田高校は、瀬戸内地域の7校の生徒とともに「生徒実行委員会」を構成し、高校生サミットの企画・運営に携わる
・高校生サミットには、生徒実行委員会の7校のみならず、瀬戸内海周辺の高校など計35校が参加。

取組内容

◆2005年度から15年間にわたり、尼崎小田高校は「スーパーサイエンスハイスクール支援事業」の指定を受ける
・スーパーサイエンスハイスクール支援事業とは、将来の国際的な科学技術人材を育成することを目指し、理数系教育に重点を置いた研究開発を行う文部科学省の事業。
◆2008年度に、尼崎小田高校のある生徒が尼崎市の河川の水質調査を開始
◆2009年度から尼崎港の環境調査や水質改善の取り組みを開始
◆2011年度に近隣の高校でも同じような取り組みを行っていることを知り、情報交換を目的とした「高校生フォーラム」が発足
◆2012年度には活動の範囲を瀬戸内海まで拡大し、2014年度に、瀬戸内地域の7校の生徒とともに「生徒実行委員会」を組織、2018年度から「高校生サミット」へ名称を変更して活動内容を拡充
◆高校生サミットのメンバーは、環境のみならず、表裏一体の関係にある防災へも範囲を拡大した研究活動に取り組んでいる
・京都大学や兵庫県立大学、国土交通省や海上保安庁、神戸市立須磨海浜水族園などが研究活動をバックアップ。
◆本年度の高校生サミットでは、防災マップ作成に用いたGIS(Geographic Information System:地理情報システム)をマイクロプラスチック調査に活用し、瀬戸内海の環境マップを作成
・現在、大きな問題になっているマイクロプラスチックを浜辺の砂の中から採集し、個数や質量、色、種類などを調査。
・採集した場所と各種データをスマートフォンからサーバーに送信し、GISを使ってマイクロプラスチックに関する情報をマップ上で表示する。
・今回のワークショップでは、計測方法やGISの使い方を習得し、今後、各校が地元で実施できるようにすることを目指す。

関連情報

「瀬戸内海 環境」に関する情報
「マイクロプラスチック」に関する情報
「高校生 探究」に関する情報

お問い合わせ先

https://www.hyogo-c.ed.jp/~amaoda-hs/

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