JST 国立研究開発法人 科学技術振興機構

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SCENARIO 社会課題の解決を目指して

睡眠の全容を解明し現代人の睡眠の問題を解決

2020年10月05日

シナリオを実現する

  • 主催:

    柳沢正史氏
    文部科学省世界トップレベル研究拠点プログラム 国際統合睡眠医科学研究機構 機構長・教授

解くべき課題

◆睡眠の機能と制御機構の解明
◆睡眠不足の解決
◆睡眠障害の解決

取組のポイント

◆睡眠の研究によるQuality of Life(生活の質)の向上
◆睡眠や覚醒に深く関わる神経伝達物質「オレキシン」の研究
◆睡眠中の「機能」と「制御」の解明
・マウスの実験で睡眠の生化学的なメカニズムを発見
◆睡眠要求指標リン酸化タンパク質(SNIPPs:スニップス)の発見
◆在宅で手軽に使える睡眠脳波の測定機器を開発

取組内容

◆マウスで発見した生化学的なメカニズムを人間に応用
◆ヒトの覚醒状態を維持する神経伝達物質「オレキシン」の発見
・オレキシンは覚醒状態を維持するのに重要な働きをしていることが判明。
・日中に強い眠気が起こる睡眠障害「ナルコレプシー」は、オレキシンの欠乏が影響する。
◆オレキシンの作用を阻害する物質を有効成分とする睡眠薬を開発
・2014年11月に医療現場で使われるようになり、効果を上げている。
◆睡眠の必要性を解き明かす「シナプスの恒常性説」の証明
・シナプスに存在する「睡眠要求指標リン酸化タンパク質(SNIPPs:スニップス)」がリン酸化することにより、強い眠気を引き起こすことを発見。
・睡眠によりリン酸化したSNIPPsが元の状態に戻り、シナプスが恒常性を維持する「シナプス恒常性説」の証明に一歩近づいた。
◆睡眠障害の診療に貢献するベンチャー企業「株式会社S’UIMIN」の設立
・より簡単に睡眠脳波を測定できるサービスの提供を目指す。

関連情報

「睡眠障害」に関する情報
「睡眠脳波」に関する情報
「オレキシン」に関する情報

お問い合わせ先

https://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/japanese/

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