ジャーナリズムの原則
ビル・コヴァッチ トム・ローゼンスティール
加藤岳文・斎藤邦泰/訳
日本経済評論社 2011年
本書には科学技術の話は登場しない。しかし、米国のジャーナリストが3年に及ぶ市民や記者へのインタビュー、包括的調査、21回の公開討論などを経てまとめた「最良のジャーナリズム論」として、ご一読をおすすめする。「市民への忠誠」や「検証の規律」「公開討論の場の提供」など9項目の「ジャーナリズムの原則」が挙げられおり、科学技術ジャーナリズム、科学技術コミュニケーションの役割を考える上での視座を与えてくれる。
(瀬川至朗:早稲田大学政治経済学術院 教授)