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マネジメントの現場から

2013年7月8日(月)  サイトビジット(小川(晃)プロジェクト)報告

 平成22年度に採択された小川プロジェクトサイトビジットを実施しました(於:岩手県盛岡市、滝沢村川前地区)。今回は、伊香賀プロジェクト、大方プロジェクトのメンバーの方々にもご参加いただきました。
 
 本プロジェクトでは、独居高齢者の社会的孤立の問題に対応するために、ICTを用いた生活支援型のコミュニティづくりを行っています。

 午前中は、川前地区高齢者支援連絡会として、つながりをもっている活動を視察しました。この連絡会は、プロジェクトのグループインタビューがきっかけとなって結成されたものです。
 地域のアパート経営者等でつくっている滝沢駅前安心・安全の会では、地域に住んでいる学生に対する買い物や雪かきなどの生活支援活動を行っています。これに対して、岩手県立大学学生ボランティアセンターの学生は、地域の防犯活動のために自転車で見回る「チャリパト隊」を結成するなど、地域と大学生の相互的な支援が形成されています。チャリパト隊の活動拠点でもある滝沢駅前防犯拠点は、地域の人々と県立大が力をあわせて平成24年12月に作り上げたものです。今回はここで、チャリパト隊や自治会、滝沢駅前安心・安全の会などの関与者の方々にお話を伺いました。
 続けて、生活支援策について視察をしました。ローソン滝沢駅前店での配達や随時の送迎は、地域の高齢者さんにとっては心強い存在となっているようでした。
 また、地元のスーパーマーケットの(株)マイヤとヤマト運輸(株)と連携して実証実験中の「まごころ宅急便」の実際に利用されている様子を拝見しました。「まごころ宅急便」は、おげんき発信に新設された「5.頼みたい」ボタンを午前中に押すと、みまもりセンターに電話がつながり買い物を発注することができます。みまもりセンターで受けた品物はマイヤで揃えられ、翌日午前中にモニター宅に配達されます。今回は、配達され玄関先での受け渡しの際に、セールスドライバーによってご本人に異変がないかどうかを簡単なチェックシートによって確認されているところを拝見しました。高齢者にとっては、重たいものを運ぶ労力を軽減することができると同時に、おげんき発信に他者の安否確認が加わることによって異変把握の確実性が高まることがわかりました。
   このほかに、有償で配食サービスや介護タクシー事業を行っている(有)ケアサービスまごのて代表取締役久保さんからもお話を伺いました。配食サービスの際には利用者の方とコミュニケーションをとり、見守りをしていることを伺いました。
 こうした地域の中での生活支援サービスはすべて、おげんき発信に新設された「5.頼みたい」ボタンで依頼することができます。冬季は、上記のメニューに加えて、学生ボランティアの雪かきも依頼可能になっています。
 午後には、滝沢村・滝沢村社会福祉協議会との会議および岩手県・岩手県社会福祉協議会との会議に出席しました。行政担当者からは、おげんき発信が日常的な生活支援だけでなく絆を維持するために有効であり、地域の高齢者のみまもりツールとして期待できるとのお話しがありました。ただし、今後も継続して体制を整備し、維持していくための財源を確保しなければならないことが課題として共有されました。
 本プロジェクトは、9月で終了を迎えるにあたり、事業の持続性やそのための条件の整理などが進められています。そのためには、行政との協働関係の強化は重要であると再認識したサイトビジットになりました。


防犯活動をしている地域の方とチャリパト隊。赤屋根の建物は滝沢駅前防犯拠点です。建設会社からも資材を提供するなど、皆で協力して建てたそうです。

ドライバーによる対面での健康状況等のチェックは、みまもりセンターにフィードバックされています。

まごころ宅急便で運ばれる品物は、地元のスーパーマイヤで準備されます。

まごのて「かあさん屋」で配食しているお弁当はできるだけ地元の食材を使用しているそうです。

滝沢村役場での会議では、おげんき発信が互助システムとして発展することに対する期待について話し合われました。

岩手県庁での会議では、おげんき発信の生活支援機能を具体的にどう活かしていくかについて話し合われました。



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