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マネジメントの現場から

2012年12月1日(土)~2日(日) サイトビジット(成本プロジェクト)報告

 平成24年度に採択された成本プロジェクトのサイトビジットを実施しました(於:京都府立医科大学)。

 成本プロジェクトでは、認知症により同意能力が低下した方でも安心して医療を受けることができるシステムの開発を目的として、主に①同意能力評価ツールの開発、②意思決定プロセスモデルの構築、という二側面から取り組みを進めています。
 今回のサイトビジットは、2日間にわたり実施されたプロジェクトの全体キックオフ・ミーティングに合わせて行われました。

 初日は、まず研究代表者である成本先生よりプロジェクトの研究計画概要が話され、その後、認知症家族の視点から荒牧様(認知症の人と家族の会京都府支部)より実体験に基づく認知症ケアについて語られました。続いて、医療同意能力評価ツール開発グループのリーダーである小海先生(花園大学)より、ツール開発の計画および概要について発表されました。さらに、江口先生(放射線医学総合研究所)よりツールの現状および質問紙法の有効性・課題点について説明があり、適宜質疑応答の時間が持たれました。その後も高齢者に対するコミュニケーションサポート(飯干先生:志学館大学)、本プロジェクトと関連のあるSCOPEプロジェクトの紹介(桑原先生:京都工芸繊維大学)など、多くの内容が語られ、プロジェクト関係者、領域総括・アドバイザー間で認識の共有が図られました。また、ツール開発グループおよび意思決定プロセスモデル検討グループそれぞれに分かれ、分科会を実施しました。どちらの分科会でも、全体ミーティングよりさらに詳細かつ専門的な議論が活発に交わされました。

 2日目は、意思決定プロセスモデル検討チームのリーダーである小賀野先生(千葉大学)より、チームの概要が語られ、本プロジェクトにおける法的側面への寄与も含めた検討がなされました。その後、認知症に係る医療同意の問題について、実際の臨床場面での経験をケースを交え複数例発表されるなど、より実践的見地からの議題が主となりました。
 きわめて複雑で難しい問題を扱うプロジェクトであるため、検討すべき点は多く挙がりました。しかし、関係者の皆様は熱意に溢れており、これからの本格的な取り組みに向けてプロジェクト関係者、領域総括・アドバイザーの連携をより密にするための重要な機会になったサイトビジットでした。


研究代表者の成本先生より、プロジェクト全体の概要についてご説明がありました。

認知症の人と家族の会京都府支部、荒巻様からのお話。ご家族として、医療場面でどのような問題に直面したか、ご経験を交えて語られました。

同意能力評価ツール開発グループリーダーの小海先生から、ツールに関する先行研究や今後の方向性についてご説明がありました。

各グループに分かれての分科会。ツール開発グループでは、ツールが備えるべき要素等について活発な議論が交わされました。

意思決定プロセスモデル検討グループリーダーの小賀野先生。プロセスモデルの概要だけでなく、インフォームドコンセント等、法的側面も視野に含めて説明されました。

旧附属図書館棟前で、参加者一同が会し記念写真を撮りました。



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