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マネジメントの現場から

2012年11月21日(水)~22日(木) サイトビジット(寺岡プロジェクト)報告

 平成23年度に採択された寺岡プロジェクトのサイトビジットを実施しました(於:奈良県五條市、下市町)。(1回目のサイトビジット報告はこちら)。

 寺岡プロジェクトでは、高齢になっても無理なく、楽しく営農を続けるためのシステムの開発を目的としており、地域の点検、無理のない栽培方法や電動運搬車の開発、身体機能のチェックなど、様々な分野のメンバーが一体となって取り組みを進めています。

 今回のサイトビジットでは、最初に果樹振興センター(奈良県農業総合センター)において、農地点検マップを用いた地域将来予測の方法や、地域の方々の身体的特性を把握するための健康教室の開催など、プロジェクトの進捗状況が報告されました。特に農地点検マップを用いた検討は、住民の方々が主体的に議論に参加できる有効な方法であり、参加した領域総括・アドバイザーも大きな関心を持ち、積極的に議論が交わされました。

 また、第三作目となる電動運搬車(前回よりさらに軽量化・高出力化に成功)が紹介され、坂道で試運転も行いました。今後は舗装された道だけでなく、実際の栽培場である急傾斜地においても試行を予定されているそうです。

 その後、五條市内にある柿の選果場へ移動し、生産された柿が選定・出荷されるまでのプロセスについて、プロジェクト関係者からの解説を受けながら見学しました。

 午後からは、本プロジェクトの実証地域である奈良県下市町栃原地区へ移動し、柿農園を訪れて収穫作業を体験しました。美味しい柿の試食もさせていただきましたが、腰につけた籠一杯に入った柿は非常に重く、また傾斜地のため安定しない足場での作業は大変困難なものでした。同時に、本プロジェクトの成果によってこれらの作業を無理なく行えるようになれば、高齢者による営農もさらに活性化されるのでは、と感じました。

 最後に、栃原地区の集会所へ移動して、柿の収穫作業や地域の現状、プロジェクトの今後の計画等について改めて議論し、プロジェクト全体を俯瞰的に検討しました。

 寺岡先生をはじめ、プロジェクトメンバーの方々が精力的な取り組みを続けられており、様々な知見や成果を得られつつあります。本プロジェクトが、営農のユニバーサルデザインを牽引するモデルとしてますます発展していくことを強く期待できるサイトビジットとなりました。


奈良県の果樹振興センターには、「柿博物館」が併設されています。

農地点検マップの紹介。
ユニークな方法に、参加した領域総括・アドバイザーも熱心にお話を伺っていました。

電動運搬車(第三作目)の試運転を行いました。軽量化・高出力化を実現し、さらに使いやすくなっています。

柿の収穫体験。籠を腰につけ、急傾斜地で作業を行うのは大変困難でした。

とりたての柿は想像以上の美味!
栃原地区では辺り一面に柿がなっており、感動の光景でした。

農作業についての課題や地域の現状などについて、営農者の方からお話を伺いました。


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