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マネジメントの現場から

2011年1月9日 サイトビジット(太田プロジェクト)報告

 領域総括、領域アドバイザーが、栃木県栃木市と茨城県結城市の二つのコミュニティのサイトビジットを行いました。

 研究開発実施者の中から、代表者太田さん、在宅療養に関わる医師・薬剤師・訪問看護士・管理栄養士・自治体関係者・コープ担当者等が参加しました。

 研究開発がスタートして3カ月がたったところで、進捗状況の説明を受けました。この3カ月で、関係機関へのPJの説明と協力要請、小山市にコミュニティケア研究所の開設、4か所の在宅医療先進地域の視察、結城市在宅療養支援連絡協議会(仮称)の準備、市民啓発セミナーの企画など、精力的に活動していることが報告されました。

 次に、研究開発を実施している栃木県小山市と茨城県結城市について、人口規模・高齢化率・産業構造・歴史・文化・医療・介護に関わる社会資源等の説明を受けました。

 説明を受けた後、全員がマイクロバスに乗り、結城市・栃木市を視察しました。
 その後、特別養護老人ホームスイートホームひまわりを視察し、『普通のどこにでもある特養が、トップの努力次第で非常によい特養になる例』として、代表者の太田さんが紹介しました。施設長佐々木さんから、この施設の看取り・介護の取り組みのお話を伺いました。施設長のもと、職員の方々がやるべきことをきちんとし、本人の尊厳を守るため、おむつはさせないこと、患者さんのご家族も納得されて最後の瞬間も手を握って看取りを行っていること等、誠実に一人ひとりの高齢者やそのご家族と向きあっていることに感銘を受けました。
 看取りに立ち会うという経験は、生きているものが命を受け継ぐことであり、命の継続化をなんとかシステム化したいというアドバイザーからのコメントがありました。

 全国には、在宅医療が進んでいる地域とそうでない地域があります。何がその違いを生むのか、どうすれば在宅医療が進むのか、在宅医療を全国で推進するための診断ツールを3年後にこのプロジェクトが開発することによって、命の継続化のシステムができあがることを期待しています。



進捗状況の報告をする太田代表

特養ひまわり施設長のお話を伺う

アドバイザーとの意見交換


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