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RISTEXからの情報

マネジメントの現場から

2010年12月22日~23日 サイトビジット(小川プロジェクト)報告

 領域アドバイザーが、小川プロジェクトのサイトビジットを行いました。今回訪問したのは、対象とする岩手県内の4つのフィールドすべて(岩手県盛岡市(桜城地区・松園地区)、滝沢村、宮古市(川井地区))です。

 小川先生は電話を利用して高齢者を見守るシステムを開発され、今後RISTEXのプロジェクトでは、このシステムをさらに進化させ、見守りから生活支援まで広げ、地域それぞれの特性に合わせた体制づくりを目指しています。

 1日目には研究開発への関与者である、滝沢村、滝沢村社会福祉協議会、また松園地区にて高齢者施設を運営する社会福祉法人育心会の方々との打ち合わせを設定していただき、それぞれのコミュニティの特徴や各地域での取り組みについての説明を受けました。また、盛岡駅近くの桜城地区では、見守りシステム利用者さんのお宅を訪問させていただきました。「毎朝『おげんき発信』で電話をかけると、自動音声が自分のフルネームを呼んでくれる。それが何よりも嬉しい」という言葉が印象的でした。

 その後は、プロジェクトチームの全体会議へ出席させていただきました。これまでの進捗状況が報告されると共に、この3ヶ月間で感じている研究開発を進める上での障壁や問題点が領域アドバイザーと共有され、意見交換を行うことができました。

 2日目は宮古市(川井地区)へ移動。盛岡駅から山を越え、週一回の移動販売車が唯一の買い物の手段というような地域です。当日は雪が積もっていました。雪かき途中の見守りシステム利用者さんのお宅を訪問、お茶とお漬け物をいただきながら(「お茶っこ」と言うそうです)、実際に『おげんき発信』について、また地域での見守りの様子について伺いました。

 実際に「コミュニティを感じる」というサイトビジットは、大変刺激的で、参加した領域アドバイザーからも、大きな学習の機会になったというコメントがありました。

 昨今、孤独死や無縁社会が問題となっていますが、将来、このプロジェクトでの取り組みによって、元気で安心して暮らせる「優しく力強いコミュニティ」を育ててくれるのではないかと期待しています。


社会福祉法人育心会の「暖炉の家」にて打ち合わせ

全体会議の様子

雪の積もった宮古市(川井地区)のお宅

毎朝おげんき発信を行う電話機
(普通の電話です)

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