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EMBOと生命科学分野における第2回マッチメイキングワークショップを開催
国際部 企画調整・国際戦略グループ
2025年2月26日から28日にかけて、JSTは、欧州分子生物学機構(EMBO)と連携し、生命科学分野における日欧間のネットワーク形成及び新たな研究協力の創出等を目的としたマッチメイキングワークショップを、ドイツ・ハイデルベルクの欧州分子生物学研究所(EMBL)にて開催しました。本ワークショップは、2024年3月に日本科学未来館で開催された第1回ワークショップに続く第2回の開催となり、JSTおよびEMBOが支援する研究者間の更なる協力促進を目指しました。
本ワークショップには、日本からは、JSTの戦略的創造研究推進事業(以下「戦略事業」)及び創発的研究支援事業(以下「創発事業」)が支援する研究代表者9名に加え、創発事業のプログラムオフィサー(PO)を務めるEMBO Associate Memberの合田裕紀子教授(沖縄科学技術大学院大学)、2024年にEMBO Young Investigator Programmeに採択された創発事業PIの池内桃子特任准教授(奈良先端科学技術大学院大学)、戦略事業及び創発事業が支援する研究プロジェクトに所属するポスドク・学生7名を含む計18名が参加しました。欧州からは、EMBOのネットワークを通じて約30名の研究者やポスドクが登壇し、全体で90名近くが参加しました。
開会にあたり、JSTの森本茂雄理事およびEMBOのFiona Watt理事長が挨拶を行い、日本と欧州の研究ネットワーク強化および生命科学分野における卓越性の促進への期待を述べました。ワークショップでは、「幹細胞」から「加齢の生物学」まで幅広い領域で計10セッションが設けられ、日欧の研究者による研究発表と活発な議論が行われました。また、ネットワーキングセッションでは、新たな研究協力の機会創出に向けた意見交換が活発に展開されていました。
さらに、ワークショップに参加したポスドク・学生向けのポスターセッションも行われました。同セッションでは、EMBO ReportsのBernd Pulverer編集長等による「ポスタークリニック」も開催され、ポスターの効果的な「魅せ方」に関する具体的なアドバイスが提供されました。
JSTとEMBOは、第1回、そして今回の第2回の盛会を受け、第3回のマッチメイキングイベントも2026年に開催する方向で調整しています。
【関連情報:2025年度にJST研究者が利用可能なEMBOプログラム】
※特定のJST事業への参画が応募要件に含まれます。
JSTとEMBOの協力により、現在、JSTの特定の事業で支援を受ける研究者は、EMBOの若手研究者キャリア開発プログラムであるYoung Investigator Programme(YIP)およびScientific Exchange Grants(SEG)に応募することが可能です。詳細については、EMBOウェブサイトをご参照ください。

写真提供:EMBO
掲載日:2025年03月13日